Doxygen latest release v1.8.11 - last update Mon Oct 25 2021

設定

フォーマット

設定ファイルは、Makefile に似た構造を持つ、自由形式の ASCII テキストファイルで、デフォルトでは Doxyfile という名前になります。 ファイルは、doxygen によって解析されます。 書式設定のため、タブや改行コードを入れられます。 ステートメントは、大文字と小文字が区別されます。 ファイル内のどこにでもコメントを置くことができます (引用符の中を除く)。 設定ファイルを更新する際、2つのハッシュ文字(##)で始まるコメントは保存され、それはTAGの前に置かれます。 設定ファイルの最後の2つのハッシュ文字(##)で始まるコメントも保存され、ファイルの最後に置かれます。 コメントはハッシュ文字(#)で始まり、行末で終わります。

ファイルは、本質的には、代入文のリストからなっています。 各ステートメントは、大文字で書かれた TAG_NAME の後に = 文字と1つ以上の値が続いたものです。 同じタグへの代入が 2回以上現れた場合は、最後の代入文だけが有効になります。 引数にリストを指定するオプションについては、 = のかわりに += 演算子を使って、リストに新しい値を追加することができます。 値は、空白以外の文字の並びです。もし、値に1つ以上の空白を含めたい場合は、値を引用符で囲む必要があります ("..."<quot>; のように)。 行の末尾にバックスラッシュ (\) を置くことで、複数の行をつなげることができます。環境変数は、 というパターンを使って展開することができます。

@INCLUDE タグを使うと、他の設定ファイルの一部をインクルードすることができます。

@INCLUDE = config_file_name

インクルードファイルは、カレントディレクトリの中で検索されます。 カレントディクトリよりも先に検索してほしいディレクトリのリストを指定することもできます。 @INCLUDE タグを記述する前に、 @INCLUDE_PATH タグで、それらのパスを設定してください。 たとえば:

@INCLUDE_PATH = my_config_dir

設定オプションは、いくつかのカテゴリに分けることができます。 以下は、タグをアルファベット順に並べたリストです。その後、 カテゴリ別にタグの解説をします。

プロジェクトに関するオプション

DOXYFILE_ENCODING

このタグでは、設定ファイルのすべての文字に使うエンコードを指定します。デフォルトはUTF-8で、このタグが最初に指定される前のすべてのテキストもUTF-8です。 Doxygenは libiconv(または、libcにビルトインされているiconv)を使って変換しています。 可能なエンコードの種類については、http://www.gnu.org/software/libiconv を参照してください。 デフォルト値: UTF-8

PROJECT_NAME

PROJECT_NAME タグは、一単語 (または、Doxywizardを使っていなければ、ダブルクォートで囲まれた複数単語)からなり、ドキュメントを生成しようとしているプロジェクトの名前となります。 この名前は、生成されたほとんどのページのタイトルとして使われます。 また、少数ですが、別の場所でも使われます。

デフォルト値: My Project

PROJECT_NUMBER

PROJECT_NUMBER タグは、プロジェクト番号やリビジョン番号を入れるのに使えます。生成されたドキュメントを保管したり、バージョン管理システムを使うような場合に役立つでしょう。

PROJECT_BRIEF

PROJECT_BRIEF では、プロジェクトについての要約説明を指定できます。この説明は、各ページのトップに表示されるので、見る人がプロジェクトの目的をすばやく確認できます。説明は短くしてください。

PROJECT_LOGO

PROJECT_LOGO タグでは、ドキュメントに含めたいロゴやアイコンを指定できます。ロゴの高さは、55ピクセル未満、幅は200ピクセル未満にしてください。doxygenはロゴを出力ディレクトリにコピーします。

OUTPUT_DIRECTORY

OUTPUT_DIRECTORY タグでは、生成されるドキュメントを置く相対パスあるいは絶対パス)を指定します。 相対パスを指定した場合は、doxygen の実行場所からの相対パスとなります。 空白のままにした場合は、カレントディレクトリが使用されます。

CREATE_SUBDIRS

CREATE_SUBDIRS タグが YES であれば、4096 サブディレクトリ (2階層) を それぞれの出力形式のディレクトリ下に作成し、そこに生成したファイルを分配します。 このオプションは、doxygenに大量のソースファイルを与えたい場合に有用です。生成される全ファイルを同じディレクトリに排出するとファイルシステムのパフォーマンスに問題を起こす恐れがあります。

デフォルト値: NO

OUTPUT_LANGUAGE

OUTPUT_LANGUAGE タグは、doxygen によって生成されるあらゆるドキュメントの記述言語を指定します。Doxygen は、この情報を使って、すべての既定の文言を適切な言語で生成します。

可能な値: Afrikaans (アフリカーンス語)、Arabic (アラビア語)、Brazilian (ブラジル・ポルトガル語)、Catalan (カタロニア語)、Chinese (中国語)、Chinese-Traditional、Croatian (クロアチア語)、Czech (チェコ語)、Danish (デンマーク語)、Dutch (オランダ語)、Finnish (フィン語)、French (フランス語)、German (ドイツ語)、Greek (ギリシャ語)、Hungarian (ハンガリー語)、Italian (イタリア語)、Japanese (日本語)、Japanese-en、Korean (韓国語)、Korean-en、Lithuanian (リトアニア語)、Norwegian (ノルウェー語)、Persian (ペルシア語)、Polish (ポーランド語)、Portuguese (ポルトガル語)、Romanian (ルーマニア語)、Russian (ロシア語)、Serbian-Cyrillic(セルビア語-キリル文字)、Serbian (セルビア語)、Slovak (スロヴァキア語)、Slovene (スロヴェニア語)、Spanish (スペイン語)、Swedish (スウェーデン語)、Ukrainian (ウクライナ語)、Vietnamese(ベトナム語)。

デフォルト値: English

BRIEF_MEMBER_DESC

BRIEF_MEMBER_DESC タグが YES であれば、ファイルやクラスのドキュメントの中で、リストしたメンバーの後に要約説明を置きます (JavaDoc 類似)。 NO に設定すると、この機能は無効になります。

デフォルト値: YES

REPEAT_BRIEF

REPEAT_BRIEF タグが YES であれば、メンバーや関数についての要約説明を、詳細説明の前に置きます。

メモ:
HIDE_UNDOC_MEMBERScfg_brief_member_desc BRIEF_MEMBER_DESC の両方が NO に設定された場合は、要約説明は完全に抑制されます。

デフォルト値: YES

ABBREVIATE_BRIEF

このタグは、いろいろなリストでテキストを整形するために使う、ある程度識別力のある、要約説明略語化機能です。 指定したリストの各文字列を要約説明中の主要テキストとして認識すると、テキストから除去し、リスト全体を処理した後、結果を注釈付きテキストとして扱います。 主要テキストとして認識できないときは、要約説明は原文のまま扱います。 このタグが空白の場合は、次の値を使用します(\$name は自動的に実体名に置き換わる)。 The $name class, The $name widget, The $name file, is, provides, specifies, contains, represents, a, an, the

ALWAYS_DETAILED_SEC

ALWAYS_DETAILED_SEC タグ と REPEAT_BRIEF タグの両方が YES であれば、要約説明しかなくても詳細説明セクションを生成します。

デフォルト値: NO

INLINE_INHERITED_MEMB

INLINE_INHERITED_MEMB タグが YES であれば、クラスのドキュメントにおいて、 そのクラスの継承メンバー全部を、正規のクラスメンバーのように見せます。 基底クラスのコンストラクタ、デストラクタ、代入演算子は表示されません。

デフォルト値: NO

FULL_PATH_NAMES

FULL_PATH_NAMES タグが YES であれば、ファイルリストやヘッダーファイルにおいて、ファイル名の前にフルパスを付加します。 NO に設定すると、ファイル名を一意にするに充分なだけの最も短いパスが付加されます。

デフォルト値: YES

STRIP_FROM_PATH

STRIP_FROM_PATH タグを定義することによって、フルパスの一部を除去することができます。除去するのは、パスの先頭部分が定義された文字列の一つにマッチした場合だけです。 ファイルリストで相対パスを示すのに用いることもできます。 空白にすると、起動ディレクトリを除去します。

Note ここでは、絶対パスだけでなく相対パスも指定できます。その場合、doxygenの起動ディレクトリからの相対パスです。

このタグを使うには、FULL_PATH_NAMESYES にしてください。

STRIP_FROM_INC_PATH

クラスドキュメントに記載されるパスから、ユーザ定義の一部を除去するのに使います。これは、クラスを利用するためにどのヘッダファイルをインクルードすべきを伝えます。 空白であれば、クラス定義を含むヘッダファイルの名前だけが使われます。 指定する場合は、通常 -I フラグでコンパイラに渡すインクルードパスを指定してください。

SHORT_NAMES

SHORT_NAMES タグが YES であれば、ファイル名をかなり短くします。そのかわり読みにくくなります。 これは、DOS、Mac、CD-ROM といった、長い名前をサポートしていないファイルシステムを使用する場合に有用です。

デフォルト値: NO

JAVADOC_AUTOBRIEF

JAVADOC_AUTOBRIEF タグが YES であれば、Javadoc スタイルのコメントの先頭行 (最初の . まで) を要約説明と解釈します。 NO に設定すると、 JavaDoc スタイルは、Qt スタイルのコメントと同じように振舞います(要約説明として扱うには @brief コマンドを指定する必要があります)。

デフォルト値: NO

QT_AUTOBRIEF

QT_AUTOBRIEF タグを YES であれば、Qt スタイルコメントの先頭行 (最初の . まで) を要約説明と解釈します。 NO に設定すると、Qt スタイルは、通常のQt スタイルコメントと同じように振舞います(要約説明として扱うには \brief コマンドを指定する必要があります)。

デフォルト値: NO

MULTILINE_CPP_IS_BRIEF

MULTILINE_CPP_IS_BRIEF タグをYES に設定すると、複数行のC++特別コメントブロック(つまり//!///のついたコメントブロック)を簡略説明として扱います。 新しいデフォルトでは、複数行のC++コメントブロックを詳細説明として扱います。ですので、元の振る舞いが好まれる場合は、YESにしてください。 Note このタグをYES にすると、Rational Rose コメントは認識されなくなります。

デフォルト値: NO

INHERIT_DOCS

INHERIT_DOCSタグを YES にすると、ドキュメントがないメンバーの場合、そのメンバーが再実装するメンバーからドキュメントを引き継いできます。

デフォルト値: YES

SEPARATE_MEMBER_PAGES

SEPARATE_MEMBER_PAGES タグを YES にすると、各メンバーにページを割り当てます。 NOにすると、メンバーのドキュメントは、それを内包するファイル・クラス・名前空間の一部になります。

デフォルト値: NO

TAB_SIZE

TAB_SIZE タグは、タブの幅 (スペースの数) を設定します。 doxygen は、この値を使用して、コード片においてタブをスペースに置換します。

最小値: 1, 最大値: 16, デフォルト値: 4.

ALIASES

このタグを使えば、ドキュメント内でコマンドとして振る舞うエイリアスを指定できます。エイリアスは、次の形式をしています。

 名前=値

たとえば、次の行を追加すると、

 "sideeffect=\par Side Effects:\n" 

ドキュメント内で \sideeffect (or @sideeffect) というコマンドが使えるようになります。このコマンドは、結果として、"Side Effects:" という見出しを持つユーザ定義のパラグラフを生成します。 エイリアスの値に \n を入れると改行が挿入されます。

TCL_SUBST

このタグでは、ワード・キーワードのマッピング(TCLのみ)の数を指定できます。 このマッピングの形式は、"name=value"です。 例えば、"class=itcl::class"を使えば、itcl::classにコマンドクラスを使えます。

OPTIMIZE_OUTPUT_FOR_C

プロジェクトが C のソースだけからなっている場合は、OPTIMIZE_OUTPUT_FOR_C タグを YES に設定してください。 doxygen は、より C に適合した出力を生成します。 たとえば、使用している名前がいくつか異なっていたり、全メンバーのリストが省略される、など。

デフォルト値: NO

OPTIMIZE_OUTPUT_JAVA

JavaやPythonのソースだけでプロジェクトを構成している場合は、OPTIMIZE_OUTPUT_JAVA タグを YES にしてください。すると、その言語により適合した出力を生成します。たとえば、名前空間はパッケージとして提示され、修飾スコープは別の形で提示されるなど。

デフォルト値: NO

OPTIMIZE_FOR_FORTRAN

Fortranソースで構成されるプロジェクトの場合は、OPTIMIZE_FOR_FORTRAN タグを YES にしてください。Fortranに適合した出力をします。

デフォルト値: NO

OPTIMIZE_OUTPUT_VHDL

VHDLソースで構成されるプロジェクトの場合は、OPTIMIZE_OUTPUT_VHDL タグを YES にしてください。DoxygenはVHDLに適合した出力をします。

デフォルト値: NO

EXTENSION_MAPPING

Doxygenでは、解析するファイルの拡張子にしたがって、パーサーを選択します。 このタグを使えば、特定の拡張子についてどのパーサを使うかを指定できます。 Doxygenには組み込みのマッピングテーブルがありますが、このタグを使えば上書きまたは拡張できます。 指定方式は、ext=languageで、ext にはファイル拡張子を、languageにはパーサを指定します。languageはdoxygenがサポートするパーサーのうちどれかです。IDL, Java, Javascript, C#, C, C++, D, PHP, Objective-C, Python, Fortran, VHDL。

たとえば .incファイル(デフォルトはPHP)をFortranファイルとして扱い、.fファイル(デフォルトはFortran)をCファイルとして扱うには、inc=Fortran f=C とします。

Note 拡張子がないファイルの場合、no_extension で代替できます。 Note オリジナルの拡張子の場合、FILE_PATTERNSをセットしてください。さもないと、doxygenがそのファイルを読み込めません。

MARKDOWN_SUPPORT

MARKDOWN_SUPPORT が有効(デフォルト)であれば、doxygen はすべてのコメントをMarkdownフォーマットに従って前処理します。これは、ドキュメントを読みやすくするためです。詳細は、http://daringfireball.net/projects/markdown/ を参照してください。markdown処理の出力は、doxygen が更に処理を進めますので、doxygen, HTML, XML コマンドを Markdown フォーマットとミックスすることもできます。無効にするのは、下位互換性問題が生じたときだけにしてください。

デフォルト値: YES

AUTOLINK_SUPPORT

有効にすると、doxygen は、ドキュメント付けされたクラスやネームスペースに対応する語句を、その対応するドキュメントにリンクさせようとします。このリンクを避けるには、個別には語句の前に % を置くか、全体としてはAUTOLINK_SUPPORTをNOとします。

デフォルト値: YES

BUILTIN_STL_SUPPORT

STLクラス (std::string, std::vector など) を使っていても、STLソース (そのタグファイル) を入力としてインクルードしたくない場合は、このタグを YES にしてください。 するとdoxygenは、STLクラスを引数に含む関数宣言と定義 (たとえば、func(std::string); と func(std::string) {}) をマッチングします。 また、STLクラスを含む継承・コラボレーション図をより完璧で正確にすることもできます。

デフォルト値: NO

CPP_CLI_SUPPORT

Microsoftの C++/CLI 言語を使う場合は、解析を有効にするためこのオプションをYESにしてください。

デフォルト値: NO

SIP_SUPPORT

sipソースのみでプロジェクトを構成している場合は、SIP_SUPPORTタグを YES にしてください。 すると、通常のC++同様に解析しますが、保護レベルを明示していない限り、すべてのクラスをprivateでなくpublic継承を使っているものと想定します。

デフォルト値: NO

IDL_PROPERTY_SUPPORT

MicrosoftのIDLには、属性のget/setメソッドを示すための propgetとpropput属性があります。このオプションを YES (デフォルト)にすると、ドキュメントの中のプロパティでget/setメソッドを入れ替えることができます。ただし、メソッドが単純なタイプをget/setしている場合だけです。そうでない場合や、メソッドを表示したい場合は、このオプションを NO にしてください。

デフォルト値: YES

DISTRIBUTE_GROUP_DOC

メンバーのグループ化がドキュメント内で使われており、DISTRIBUTE_GROUP_DOC タグが YES であれば、グループ内の最初のメンバーのドキュメント (もしあれば) を、そのグループの他のメンバーに対して再利用します。デフォルトでは、グループ内のすべてのメンバーは、明示的にドキュメント付られている必要があります。

デフォルト値: NO

SUBGROUPING

SUBGROUPING タグを YESにすると、同じタイプのクラスメンバーグループ (public 関数群など)が、そのタイプのサブグループ(Public関数セクションなど)として扱われます。サブグループ化を避けるには NO にしてください。これは、クラスごとに \nosubgrouping コマンドを使ってもできます。

デフォルト値: YES

INLINE_GROUPED_CLASSES

INLINE_GROUPED_CLASSESをYESにすると、クラス、構造体、共用体は、それらを(たとえば \ingroup を使って)含むグループ内に表示されます。別のページ(HTML,Manページ)や、別のセクション( $\mbox{\LaTeX}$,RTF)にはなりません。

Note SEPARATE_MEMBER_PAGES との組み合わせでは、この機能は働きません。

デフォルト値: NO

INLINE_SIMPLE_STRUCTS

INLINE_SIMPLE_STRUCTS タグを YES にすると、publicなデータ要素または単純なtypedef要素だけで構成される、構造体・クラス・共用体の場合、それらが定義されているスコープ(つまり、ファイル・名前空間・グループドキュメント)内のドキュメントにインラインで表示されます。 NOであれば、これらは別のページ(HTML/Manページ)または別のセクション( $\mbox{\LaTeX}$ and RTF)に表示されます。

デフォルト値: NO

TYPEDEF_HIDES_STRUCT

TYPEDEF_HIDES_STRUCT を YES にすると、struct, union, enum の typedef は、typedef の名をつけて、struct, union, enum としてドキュメント出力されます。 typedef struct TypeS {} TypeT という構造の場合は、TypeTという名の struct として出力されます。 TYPEDEF_HIDES_STRUCT を NO にすると、typedef は、ファイル、名前空間、またはクラスのメンバーとして出力されます。struct は TypeS という名で出力されます。 この機能は、C言語で、コーディング規約によって複合型はすべて typedef で定義され、typedef だけが参照され、タグ名は参照されない場合に、有用です。

デフォルト値: NO

LOOKUP_CACHE_SIZE

SYMBOL_CACHE_SIZE 同様、シンボルの検索用キャッシュのサイズを指定します。このキャッシュを使って、名前とスコープでシンボルを解決します。この処理は負荷が高く、同じシンボルがコードに複数出現することが多いので、doxygen は解決済みのシンボルをキャッシュしています。キャッシュが小さすぎるとdoxygen は遅くなります。大きすぎると、メモリを食い尽くします。サイズは、 $2^{(16+\mbox{LOOKUP\_CACHE\_SIZE})}$ で与えます。有効な範囲は、0..9で、デフォルトは0です。 $2^{16} = 65536$ シンボルのキャッシュサイズに従います。 タスクが終わると、doxygenはキャッシュの使用情報を報告し、速度の観点から適度なキャッシュサイズを提示します。

最小値: 0, 最小値: 9, デフォルト値:0

ビルド関係のオプション

EXTRACT_ALL

EXTRACT_ALLタグが YES であれば、ドキュメントが得られなくても、ドキュメント内の要素はすべてドキュメント付けされているものとして扱います。ただし、EXTRACT_PRIVATE タグと EXTRACT_STATIC タグが YES でなければ、privateクラスメンバーとstaticファイルメンバーは隠します。

覚え書き
このタグによって、ドキュメントのないメンバーについての警告(WARNINGS タグが YESであれば普通有効)は無効になります。

デフォルト値: NO

EXTRACT_PRIVATE

EXTRACT_PRIVATE タグが YES であれば、クラスの private メンバーがすべてドキュメントに出力されます。

デフォルト値: NO

EXTRACT_STATIC

EXTRACT_STATIC タグが YES であれば、ファイルの static メンバーがすべてドキュメントに出力されます。

デフォルト値: NO

EXTRACT_LOCAL_CLASSES

EXTRACT_LOCAL_CLASSES タグが YES であれば、ソースファイルの中でローカルに定義されたクラス (及び構造体) はすべてドキュメントに出力されます。 NO であれば、ヘッダファイルに定義されたクラスだけが出力されます。 Javaのソースには無効です。

デフォルト値: YES

EXTRACT_LOCAL_METHODS

このフラグは、Objective-C コードにだけ有効です。YES であれば、実装部分には定義されていてもインターフェースには定義されていないローカルメソッドは、ドキュメントにインクルードされます。 NO (デフォルト)であれば、インターフェースに定義されているメソッドだけがインクルードされます。

デフォルト値: NO

EXTRACT_ANON_NSPACES

このフラグをYESにすると、無名の名前空間が抽出されて、ドキュメントに'anonymous_namespace{file}'という名前空間として、表示されます。fileは、無名名前空間を含むファイルの基底名です。デフォルトでは表示されません。

デフォルト値: NO

HIDE_UNDOC_MEMBERS

HIDE_UNDOC_MEMBERS タグが YES であれば、ドキュメント付けされているクラスやファイルの中のメンバーで、ドキュメント付けされていないものはすべて隠されます。 NO (デフォルト)であれば、これらメンバーは様々な概要にインクルードされますが、これらのドキュメントセクションは生成されません。 EXTRACT_ALL が有効であれば、このタグは無効です。

デフォルト値: NO

HIDE_UNDOC_CLASSES

HIDE_UNDOC_CLASSESS タグが YES であれば、ドキュメント付けされていないクラスはすべて隠されます。 NO (デフォルト)であれば、これらクラスは様々な概要にインクルードされます。 EXTRACT_ALL が有効であれば、このタグは無効です。

デフォルト値: NO

HIDE_FRIEND_COMPOUNDS

HIDE_FRIEND_COMPOUNDS タグが YES であれば、friend (クラス、構造体、共用体) 宣言はすべて隠されます。 NO (デフォルト)であれば、これら宣言はドキュメントに出力されます。

デフォルト値: NO

HIDE_IN_BODY_DOCS

HIDE_IN_BODY_DOCS タグが YES であれば、関数本体の内部で見つかったドキュメントブロックはすべて隠されます。NOであれば、これらブロックは関数の詳細説明ブロックに追加します。

デフォルト値: NO

INTERNAL_DOCS

INTERNAL_DOCS タグは、 \internal コマンドに続くドキュメントをインクルードするか否かを決定します。NO であれば、除外されます。出力するのであれば、YES にしてください。

デフォルト値: NO

CASE_SENSE_NAMES

CASE_SENSE_NAMES タグが NO であれば、ファイル名を小文字だけで生成します。 YES であれば、大文字でも生成します。 名前が同じで大文字小文字の違いしかないクラスやファイルがあったり、ファイル名に大文字小文字の区別があるファイルシステムの場合に、有用です。 Windowsユーザは通常 NO に設定してください。

デフォルト値: システム依存

HIDE_SCOPE_NAMES

HIDE_SCOPE_NAMES タグが NO であれば、メンバーのクラスと名前空間の全スコープがドキュメントに出力されます。YES であれば、スコープは隠されます。

デフォルト値: NO

SHOW_INCLUDE_FILES

SHOW_INCLUDE_FILES タグが YES であれば、ファイルがincludeしているファイルのリストを、そのファイルのドキュメントに出力します。

デフォルト値: YES

FORCE_LOCAL_INCLUDES

FORCE_LOCAL_INCLUDES タグが YES であれば、角括弧でなく二重引用符でincludeされているファイルを、ドキュメントにリストアップします。

デフォルト値: NO

INLINE_INFO

INLINE_INFO タグが YES であれば、インラインメンバーを示すタグ [inline] をドキュメントに挿入します。

デフォルト値: YES

SORT_MEMBER_DOCS

SORT_MEMBER_DOCS タグが YES であれば、ファイルとクラスのメンバーの(詳細な)ドキュメントを、メンバー名のアルファベット順にソートして出力します。 NO であれば、メンバーは宣言順に出力されます。

デフォルト値: YES

SORT_BRIEF_DOCS

SORT_BRIEF_DOCS タグが YES であれば、ファイルや名前空間、クラスのメンバーの 要約説明を、メンバー名のアルファベット順にソートして出力します。 NO であれば、メンバーの宣言順に出力します。

デフォルト値: NO

SORT_MEMBERS_CTORS_1ST

SORT_MEMBERS_CTORS_1ST タグがYESであれば、クラスメンバーの(要約と詳細)ドキュメントを、コンストラクタとデストラクタが最初になるように、ソートします。NO (デフォルト)であれば、コンストラクタの並びは、SORT_BRIEF_DOCSSORT_MEMBER_DOCSで定義された順序に依存します。

覚え書き
SORT_BRIEF_DOCSNO であれば、要約メンバードキュメントのソートに関して、このオプションは無視されます。
SORT_MEMBER_DOCSNO であれば、詳細メンバードキュメントのソートに関して、このオプションは無視されます。

デフォルト値: NO

SORT_GROUP_NAMES

SORT_GROUP_NAMES タグがYESであれば、グループ名の階層をアルファベット順にソートします。NO であれば、グループ名は定義した順に出力します。

デフォルト値: NO

SORT_BY_SCOPE_NAME
SORT_BY_SCOPE_NAMEタグがYESであれば、クラスリストを、名前空間を含めて、完全修飾名でソートします。 NO であれば、名前空間の部は含めず、クラス名だけでソートします。
覚え書き
このオプションは、HIDE_SCOPE_NAMESYESのときはあまり役に立ちません。
このオプションは、クラスリストだけに有効で、アルファベット順リストには無効です。 デフォルト値: NO
STRICT_PROTO_MATCHING

このオプションが有効で、関数の全パラメータの解決をうまくできない場合、doxygenはプロトタイプと実装とのマッチングをしません。候補がひとつしかない場合でも、単純な文字列比較で候補が決まる場合でも、マッチングをしません。 このオプションを無効にすれば、そのような場合でも、プロトタイプと実装とのマッチングを受け入れます。

デフォルト値: NO

GENERATE_TODOLIST

GENERATE_TODOLIST タグは、todoリストの生成(YES)、非生成(NO)を制御します。 このリストは、\todo コマンドをドキュメントに指定することで、作成します。

デフォルト値: YES

GENERATE_TESTLIST

GENERATE_TESTLIST タグは、testリストの生成(YES)、非生成(NO)を制御します。 このリストは、\test コマンドをドキュメントに指定することで、作成します。

デフォルト値: YES

GENERATE_BUGLIST

GENERATE_BUGLIST タグは、bugリストの生成(YES)、非生成(NO)を制御します。 このリストは、\bug コマンドをドキュメントに指定することで、作成します。 デフォルト値: YES

GENERATE_DEPRECATEDLIST

GENERATE_DEPRECATEDLIST タグは、非推奨リストの生成(YES)、非生成(NO)を制御します。このリストは、\deprecated コマンドをドキュメントに指定することで、作成します。

デフォルト値: YES

ENABLED_SECTIONS

ENABLED_SECTIONS タグは、条件付ドキュメントセクションを出力するときに使います。 条件付ドキュメントセクションは、\if <section-label> ... \endif ブロックと、 \cond <section-label> ... \endcond ブロックでマークします。

MAX_INITIALIZER_LINES

MAX_INITIALIZER_LINES タグは、変数やマクロ、defineの初期値がドキュメント内にとれる最大の行数を決定します。 初期化子の行数が指定行数より多いと、出力されません。初期化子を完全に隠すには、 このタグを 0 にしてください。変数や マクロ、define の個々の値の出力は、 このタグの設定にかかわらず、 \showinitializer コマンドや、 \hideinitializer コマンドをドキュメントに使うことで制御できます。

最小値: 0, 最大値: 10000, デフォルト値: 30

SHOW_USED_FILES

クラスや構造体のドキュメントの下にファイルリストを生成しないようにするには、SHOW_USED_FILESタグを NO にしてください。YES にすると、リストは、そのドキュメントを生成するのに使ったファイルのリストを出力します。

デフォルト値: YES

SHOW_FILES

SHOW_FILESタグをNO にすれば、Filesページの生成を無効にできます。 Quick Indexと、Folder Tree View (指定されていれば)に Files要素が出ません。 デフォルトは YESです。

デフォルト値: YES

SHOW_NAMESPACES

SHOW_NAMESPACESタグをNO にすれば、Namespacesページの生成を無効にできます。 Quick Indexと、Folder Tree View (指定されていれば)に Namespaces要素が出ません。 デフォルトは YESです。

デフォルト値: YES

FILE_VERSION_FILTER

FILE_VERSION_FILTER は、各ファイルの現バージョンを取得(大抵はバージョン制御システムから)しようとするプログラムやスクリプトを指定するのに使います。 doxygenは、 command input-file コマンド を (popen() を介して)実行してプログラムを起動します。commandFILE_VERSION_FILTER タグの値で、input-file は doxygenが提供する入力ファイル名です。 プログラムが標準出力に書き込むものが、ファイルバージョンとして使われます。

unixでシェルスクリプトをフィルターとして使った例

  FILE_VERSION_FILTER = "/bin/sh versionfilter.sh"

CVS用シェルスクリプトの例

  #!/bin/sh
  cvs status $1 | sed -n 's/^[ \]*Working revision:[ \t]*\([0-9][0-9\.]*\).*/\1/p'

サブバージョン用シェルスクリプトの例

  #!/bin/sh
  svn stat -v $1 | sed -n 's/^[ A-Z?\*|!]\{1,15\}/r/;s/ \{1,15\}/\/r/;s/ .*//p'

ClearCase用フィルターの例

  FILE_VERSION_INFO = "cleartool desc -fmt \%Vn"

LAYOUT_FILE

LAYOUT_FILEタグでは、doxygenが解析するレイアウトファイルを指定します。レイアウトファイルは、生成する出力ファイルのグローバルな構造を出力形式に依存しない形で制御します。デフォルトのレイアウトファイルを作るには -l オプションを付けて起動します。その後にファイル名を指定できますが、デフォルトのレイアウトファイルは DoxygenLayout.xmlです。 DoxygenLayout.xmlがあるディレクトリで起動すると、LAYOUT_FILE タグが空でも、自動的にDoxygenLayout.xmlを解析します。

CITE_BIB_FILES

CITE_BIB_FILES タグを使えば、リファレンス定義を含んだbibファイルを一つ以上指定できます。指定は、<code>.bibファイルのリストでなければなりません。<code>.bib 拡張子は、省略されていれば自動的に追加されます。このコマンドを使うには、bibtex ツールをインストールする必要があります。詳しくは、http://en.wikipedia.org/wiki/BibTeX を参照してください。 $\mbox{\LaTeX}$ 用に、書誌のスタイルを制御するには、LATEX_BIB_STYLE を使います。 この機能を利用するには、検索パスに \ bibtexと perlが必要です。 リファレンスの作り方については、\cite をご覧ください。

警告メッセージや進捗メッセージに関連したオプション

QUIET

QUIET は、標準出力へのメッセージ生成をオンオフします。 可能な値は、YES または NO です。YES ならメッセージ出力はオフに なります。ブランクのままにした場合は、NO (つまり、オン) となります。

デフォルト値: NO

WARNINGS

WARNINGS タグは、標準エラー(stderr)出力への警告メッセージ生成をオンオフします。 可能な値は、YES または NO です。YES なら警告出力はオンに なります。ブランクのままにした場合は、NO (つまり、オフ) となります。

[ヒント] ドキュメントを書き出している間は、警告をオンにしておくこと。

デフォルト値: YES

WARN_IF_UNDOCUMENTED

WARN_IF_UNDOCUMENTEDYES であれば、ドキュメント付けされていないメンバーに対して警告を生成します。 EXTRACT_ALLYES の場合は、このフラグは自動的に無効となります。

デフォルト値: YES

WARN_IF_DOC_ERROR

WARN_IF_DOC_ERROR が YES であれば、ドキュメント内での致命的なエラーについて警告を生成します。 たとえば、ドキュメント付けされた関数のパラメータにドキュメントがない、存在しないパラメータのドキュメントがある、あるいはマークアップコマンドを間違って使用されているなどです。

デフォルト値: YES

WARN_NO_PARAMDOC

WARN_NO_PARAMDOC オプションは、関数はドキュメント付けされているが、パラメータやリターン値のドキュメントがない関数についての警告を必要とするときYESにします。 NO であれば、パラメータのドキュメントの間違いや不完全を警告するだけで、無しは警告しません。

デフォルト値: NO

WARN_FORMAT

WARN_FORMAT タグでは、doxygenが出す警告メッセージのフォーマットを指定します。フォーマット文字列には、 $file$line$text タグを指定します。fileは警告が生じたファイル、lineは行番号、textは警告メッセージで置換されます。 オプションとして、フォーマットに$versionを含めることができます。これは、ファイルのバージョン(FILE_VERSION_FILTERがあれば)で置換されます。

デフォルト値: $file:$line: $text

WARN_LOGFILE

WARN_LOGFILE タグでは、警告やエラーメッセージを書き込むファイルを指定します。 ブランクのままだと、メッセージは、標準エラー出力(stderr) に出力されます。

入力関連のオプション

INPUT

INPUT タグでは、ドキュメント付けしたソースファイルを含むファイルまたはディレクトリを指定します myfile.cpp のようなファイル名、あるいは /usr/src/myproject のような ディレクトリ名を指定することができます。 ファイルやディレクトリを複数指定する場合は、それらをスペースで区切ります。

覚え書き
このタグが空の場合、カレントディレクトリが探索されます。

INPUT_ENCODING

このタグでは、doxygenが解析するソースファイルの文字エンコードを指定します。Doxygen内部ではUTF-8を使用しており、このタグのデフォルトのエンコードも同じです。 Doxygenはlibiconv(libcにビルトインされているiconv)を使って変換しています。 指定可能なエンコードの種類については、http://www.gnu.org/software/libiconvを参照してください。

デフォルト値: UTF-8

FILE_PATTERNS

INPUT タグの値にディレクトリが含まれている場合、FILE_PATTERNS タグで、(*.cpp, *.h のような) 複数のワイルドカードパターンを指定し、ディレクトリ内のソースファイルをフィルタリングすることができます。 ブランクのままだと、以下のパターンがテストされます。 *.c, *.cc, *.cxx, *.cpp, *.c++, *.java, *.ii, *.ixx, *.ipp, *.i++, *.inl, *.idl, *.ddl, *.odl, *.h, *.hh, *.hxx, *.hpp, *.h++, *.cs, *.d, *.php, *.php4, *.php5, *.phtml, *.inc, *.m, *.markdown, *.md, *.mm, *.dox, *.py, *.f90, *.f, *.for, *.tcl, *.vhd, *.vhdl, *.ucf, *.qsf, *.as and *.js.

RECURSIVE

RECURSIVE タグでは、サブディレクトリに対しても入力ファイルの検索を行うかを指定します。 可能な値は、YES または NO です。ブランクのままなら、NO (検索しない) となります。

デフォルト値: NO

EXCLUDE

EXCLUDE タグでは、INPUT ソースファイルから除外したいファイルやディレクトリを指定します。この方法を使うと、ルートがINPUTタグで指定したディレクトリのサブディレクトリを除外することが簡単にできます。 ここで相対パスとは、doxygen を実行するディレクトリとの相対です。

EXCLUDE_SYMLINKS

EXCLUDE_SYMLINKS タグでは、シンボリックリンク(unixファイルシステムの特徴)であるファイルやディレクトリを、入力から除外するか否かを選ぶのに使います。

デフォルト値: NO

EXCLUDE_PATTERNS

INPUT タグの値にディレクトリが含まれている場合、EXCLUDE_PATTERNS タグに複数のワイルドカードパターンを指定することにより、これらのディレクトリから特定のファイルを除外できます。 注: ワイルドカードは、絶対パスでのファイルについて検索しますので、すべてのtestディレクトリを除外するには */test/* と指定してください。

EXCLUDE_SYMBOLS

EXCLUDE_SYMBOLS タグに一つ以上のシンボル名(名前空間、クラス、関数など)を指定して、出力から除外することができます。 シンボル名には、完全修飾名、単語、あるいはワイルドカードを使えば部分文字列を使えます。例: ANamespace, AClass, AClass::ANamespace, ANamespace::*Test

注: ワイルドカードは、絶対パスでのファイルについて検索しますので、すべてのtestディレクトリを除外するには */test/* と指定してください。

EXAMPLE_PATH

EXAMPLE_PATH タグを使用すると、インクルードされているサンプルコード片を含むファイルやディレクトリを、1つまたは複数、指定することができます(セクション \include の "\\include command" を参照)。

EXAMPLE_PATTERNS

EXAMPLE_PATHタグの値にディレクトリが含まれている場合、EXAMPLE_PATTERNS タグを使用して (*.cpp,*.h のような) ひとつ以上のワイルドカードパターンを指定し、ディレクトリ内のソースファイルをフィルタリングすることができます。 ブランクのままだと、すべてのファイルがインクルードされます。

EXAMPLE_RECURSIVE

EXAMPLE_RECURSIVE タグが YES であれば、\include コマンド、\dontincludeコマンドで使うべき入力ファイルがないか、サブディレクトリを検索します。 これは、RECURSIVE タグの値を無視します。

デフォルト値: NO

IMAGE_PATH

IMAGE_PATH タグを使用すると、ドキュメントにインクルードする画像を格納する、ひとつ以上ののファイルやディレクトリを指定することができます (\image コマンドを参照)。

INPUT_FILTER

INPUT_FILTER タグでは、各入力ファイルをフィルタリングするのに使うプログラムを指定します。doxygen は、フィルタープログラムを起動するために、次のコマンドを (popen() を介して) 実行します。
<filter> <input-file>

ここで、<filter> は、INPUT_FILTER タグの値です。 また、<input-file> は、入力ファイルの名前です。 doxygen は、その後、フィルタープログラムが標準出力に書き出した出力を使用します。 FILTER_PATTERNSが指定されていれば、このタグは無視されます。
フィルターに行を追加したり削除してはいけません。フィルタはコードをスキャンする前に使い、出力コードを生成するときには使われません。行の追加・削除が行われると、アンカーが正しく配置されません。

FILTER_PATTERNS

FILTER_PATTERNS タグを使って、ファイルパターン毎にフィルターを指定できます。 doxygen は、ファイル名をパターンと比較し、マッチすればフィルターを充てます。 フィルターは、次のような形のリストです。 pattern=filter (*.cpp=my_cpp_filter のような) フィルターがどう使われるかについて詳しくは、INPUT_FILTER を見てください。 FILTER_PATTERNS が空か、あるいはパターンのどれともファイル名とマッチしなければ、INPUT_FILTER が適用されます。

FILTER_SOURCE_FILES

FILTER_SOURCE_FILESYES であれば、入力フィルター(INPUT_FILTER を使って指定していれば)を、ブラウジング用(SOURCE_BROWSERYESの場合)のソースファイルを作るのに使う入力ファイルをフィルタリングするのにも使います。

デフォルト値: NO

FILTER_SOURCE_PATTERNS

FILTER_SOURCE_PATTERNS タグを使えば、ファイルパターンごとにソースフィルタを指定できます。このパターンは、FILTER_PATTERN の設定をオーバーライドします。 *.ext= を使って、特定のパターンに対してソースフィルタを無効にすることも可能です(フィルターの名前なしで)。 FILTER_SOURCE_FILES が有効のときだけ、このオプションは有効です。

USE_MDFILE_AS_MAINPAGE

USE_MD_FILE_AS_MAINPAGE タグが、入力の一部としてmarkdown ファイルの名前を参照しているならば、その内容がメインページ(index.html)に配置されます。例えば GitHub にプロジェクトを置いていて、導入ページをdoxygen 出力にも再利用したいといった場合に利用できます。

ソースブラウジングに関するオプション

SOURCE_BROWSER

SOURCE_BROWSER タグが YES であれば、ソースファイルのリストが生成されます。 ドキュメント付けされた要素は、これらソースファイルでクロスリファレンスできます。 メモ: 生成される出力にソースコードが出ないようにするには、VERBATIM_HEADERSNOにしておいてください。

デフォルト値: NO

INLINE_SOURCES

INLINE_SOURCES タグが YES であれば、関数、クラス、列挙型 の本体を直接ドキュメントにインクルードします。

デフォルト値: NO

STRIP_CODE_COMMENTS

STRIP_CODE_COMMENTS タグが YES であれば、生成されるソースコードの断片から、特別コメントブロックを隠します。C,C++の通常のコメントは、常に出力されます。

デフォルト値: YES

REFERENCED_BY_RELATION

REFERENCED_BY_RELATION タグが YES であれば、ドキュメント付けされた関数それぞれについて、その関数を参照するドキュメント付けされた関数がリストされます。

デフォルト値: NO

REFERENCES_RELATION

REFERENCES_RELATION タグが YES であれば、ドキュメント付けされた関数それぞれについて、その関数が呼び出したり使っている、ドキュメント付けされた要素がリストされます。

デフォルト値: NO

REFERENCES_LINK_SOURCE

REFERENCES_LINK_SOURCE タグが YES かつ SOURCE_BROWSERYES であれば、REFERENCES_RELATIONREFERENCED_BY_RELATION のリストの関数からソースコードにハイパーリンクされます。それ以外の場合は、ドキュメントにリンクされます。

デフォルト値: YES

SOURCE_TOOLTIPS

SOURCE_TOOLTIPS タグが有効(デフォルト)であれば、ソースコード内のハイパーリンクにマウスをあわせると、ツールチップが出て、プロトタイプや簡略説明あるいは定義やドキュメントへのリンクなどの追加情報を表示します。この機能はHTMLファイルのサイズを膨らませるので、大きなファイルではロードが遅く感じるかもしれません。ですので、無効にできます。

デフォルト値: YES

このタグを使うには、SOURCE_BROWSERYESにします。

USE_HTAGS

USE_HTAGS タグが YES であれば、ソースコードへの参照は、doxygenに組み込みのソースブラウザでなく、htags(1) ツールが生成した HTML を指すようになります。 htags ツールは、GNU のglobalソースタグシステム (参照:http://www.gnu.org/software/global/global.html) の一部です。最新バージョン(4.8.6以上)のglobalが必要です。
このタグを使うには次の手順を踏んでください。

  1. 最新バージョンのglobal をインストールする
  2. 設定ファイルでSOURCE_BROWSERUSE_HTAGSYES にする
  3. INPUTタグにソースツリーのルートディレクトリを指定する
  4. doxygenを普通に実行する
    doxygenは htags を起動します(次にgtagsが起動されます)ので、これらツールは コマンドライン (つまりサーチパス) から起動できなくてはいけません。
    結果、ソースコードへのリンクは、doxygenが生成したソースブラウザでなく、htagsの出力を指しているはずです。

デフォルト値: NO

このタグを使うには、SOURCE_BROWSERYESにします。

VERBATIM_HEADERS

VERBATIM_HEADERS タグが YES であれば、include文が指定された、各クラスのヘッダファイルの忠実なコピーを生成します。 これを止めるには NO を設定してください。

参照
セクション \class

デフォルト値: YES

CLANG_ASSISTED_PARSING

CLANG_ASSISTED_PARSING タグをYESにすると、 clang parserを使ってより正確な解析ができます。ただし、パフォーマンスが下がります。 doxygenに組込のパーサーには欠けている、リッチなテンプレートC++タイプ情報を解析するのに役立ちます。

覚え書き
以前は、このオプションを使うには、--with-libclangオプションをつけてdoxygenをコンパイルする必要がありました。

デフォルト値: NO

CLANG_OPTIONS

clang を使った解析が有効ならば、通常ならばコンパイラを起動する際に使うような、コマンドラインオプションをコンパイラに付けられます。INPUTINCLUDE_PATHで指定されたファイルとディレクトリのため、インクルードパスがすでにdoxygenによってセットされます。

このタグを使うには、CLANG_ASSISTED_PARSINGYESにします。

アルファベット順インデックスのオプション

ALPHABETICAL_INDEX

ALPHABETICAL_INDEX タグが YES であれば、すべての複合体 (compond) のアルファベット順インデックスが生成されます。 プロジェクトに、数多くのクラス、構造体、共用体、インタフェースが含まれている場合は、このオプションを有効にしておくとよいでしょう。

デフォルト値: YES

COLS_IN_ALPHA_INDEX

アルファベット順インデックスリストを分割するためのカラム数を指定します。

最小値: 1, 最大値: 20, デフォルト値: 5

このタグを使うには、ALPHABETICAL_INDEXYESにします。

IGNORE_PREFIX

プロジェクト内のすべてのクラス名が共通の接頭辞で始まっている場合、アルファベット順インデックスにおいて、すべてのクラスはひとつの見出しの下にまとめられてしまいます。 IGNORE_PREFIX タグを使用すると、インデックスの見出しを生成する際に無視すべき接頭辞 (または、接頭辞のリスト) を指定できます。

このタグを使うには、ALPHABETICAL_INDEXYESにします。

HTML に関連するオプション

GENERATE_HTML

GENERATE_HTML タグが YES (デフォルト) に設定されている場合、HTML 出力を生成します。

デフォルト値: YES

HTML_OUTPUT

HTML_OUTPUT タグを使用すると、HTML ドキュメントが出力される場所を指定することができます。 相対パスが指定された場合は、その前に OUTPUT_DIRECTORYの値が付加されます。 デフォルト値: html

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_FILE_EXTENSION

HTML_FILE_EXTENSION タグを使えば、生成される HTML ページのファイル拡張子 (.htm, .php, .aspなど)を指定できます。

デフォルト値: .html

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_HEADER

HTML_HEADER タグを使用して、生成される各 HTML ページの先頭に付加する、ユーザ定義の HTML ヘッダーファイルを指定できます。 このタグを空にしておくと、doxygenは標準のヘッダを生成します。

HTML として正当なものにするには、スクリプトを含むヘッダファイルやスタイルシートが必要(GENERATE_TREEVIEWなどで設定)ですが、まずは次のコマンドによってデフォルトのヘッダを作成します。

doxygen -w html new_header.html new_footer.html new_stylesheet.css YourConfigFile

次に、new_header.htmlを変更することをお勧めします。

doxygenが通常使っているデフォルトヘッダを生成する方法は、doxygen_usage を参照してください。

覚え書き
ヘッダは変更されますので、doxygenバージョンが上がればデフォルトヘッダを再生成する必要があります。以下のマーカーは、ヘッダー・フッター内部では特別な意味を持ちます。
$title
はページタイトルに置換されます。
$datetime
は現在日時に置換されます。
$date
は現在日付に置換されます。
$year
は現在年に置換されます。
$doxygenversion
はDoxygenのバージョンに置換されます。
$projectname
はプロジェクト名に置換されます(PROJECT_NAME参照)。
$projectnumber
はプロジェクトナンバーに置換されます(PROJECT_NUMBER参照)。
$projectbrief
はプロジェクト要約説明に置換されます(参照 PROJECT_BRIEF)。
$projectlogo
は、プロジェクトロゴに置換されます(参照 PROJECT_LOGO)。
$treeview
は、ナビゲーションツリーに必要なjavascriptやスタイルシートへのリンクに置換されます(ただし、GENERATE_TREEVIEW が無効であれば空文字列)。
$search
は、検索エンジンに必要なjavascriptやスタイルシートへのリンクに置換されます(ただし、SEARCHENGINE が無効であれば空文字列)。
$mathjax
は、MathJax機能に必要なjavascriptやスタイルシートへのリンクに置換されます(ただし、USE_MATHJAX が無効であれば空文字列)。
$relpath\^
CREATE_SUBDIRS が有効であれば、 $relpath\^ コマンドを使って、HTML 出力ディレクトリのルートに対する相対パスを作るよう指定できます。 たとえば、$relpath^doxygen.css は、標準スタイルシートを指します。

設定によるヘッダとフッタのレイアウトの違いに対処するため、ヘッダには特別なブロックを含めることもできます。このブロックは、設定によって、出力へコピーまたはスキップできます。次のような形式です。

 <!--BEGIN BLOCKNAME-->
 条件BLOCKNAME が成立すれば、コピーされる内容。
 <!--END BLOCKNAME-->
 <!--BEGIN !BLOCKNAME-->
 条件BLOCKNAME が成立しなければ、コピーされる内容。
 <!--END !BLOCKNAME-->

ブロック名には、次のような名前を指定できます。

DISABLE_INDEX
このブロックの中身は、DISABLE_INDEX が有効(インデックスが無効)ならば、出力にコピーされます。
GENERATE_TREEVIEW
このブロックの中身は、GENERATE_TREEVIEW が有効ならば、出力にコピーされます。
SEARCHENGINE
このブロックの中身は、SEARCHENGINE が有効ならば、出力にコピーされます。
PROJECT_NAME
このブロックの中身は、PROJECT_NAME に有効な文字列があれば、出力にコピーされます。
PROJECT_NUMBER
このブロックの中身は、PROJECT_NUMBER に有効な値があれば、出力にコピーされます。
PROJECT_BRIEF
このブロックの中身は、PROJECT_BRIEF に有効な値があれば、出力にコピーされます。
PROJECT_LOGO
このブロックの中身は、PROJECT_LOGO に有効な値があれば、出力にコピーされます。
TITLEAREA
このブロックの中身は、各ページのトップにタイトルがあれば、出力にコピーされます。この条件がたつのは、次の場合です。PROJECT_NAME, PROJECT_BRIEF, PROJECT_LOGO のうちどれかが指定されているとき、あるいは、DISABLE_INDEXSEARCHENGINEの両方が有効のときです。

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYES にしてください。

HTML_FOOTER

HTML_FOOTER タグを使用すれば、ユーザ定義の HTML フッターファイルを指定できます。生成されるHTMLページの各ページに使用されます。 タグがブランクのままだと、doxygen は標準的なフッターを生成します。

デフォルトフッターの生成方法や、フッター内で使用できる特別なコマンドに関して詳しくは、HTML_HEADER を参照してください。 doxygen が通常使用するデフォルトのフッターをどのように生成するか、 ということに関しては、セクション doxygen_usage を参照してください。

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYES にしてください。

HTML_STYLESHEET

HTML_STYLESHEET タグを使えば、各 HTML ページで用いる、ユーザ定義のカスケーディングスタイルシートを指定できます。HTML 出力の見映えを微調整するのに使えます。 ブランクのままだと、doxygen は、デフォルトのスタイルシートを生成します。 doxygenが通常使用するスタイルシートの生成については、セクション doxygen_usage を参照してください。

覚え書き
このタグよりも、HTML_EXTRA_STYLESHEET を使用するようお勧めします。そちらのほうがより堅牢であり、このタグは将来廃止されるでしょう。

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYES にしてください。

HTML_EXTRA_STYLESHEET

HTML_EXTRA_STYLESHEET タグを使えば、追加のユーザー定義のカスケーディングスタイルシートを指定できます。これは、doxygenが作る標準のスタイルシートの後ろにインクルードされます。このオプションを使うと、スタイルの一部を無効にできます。このタグは、HTML_STYLESHEET よりも好まれます。標準のスタイルシートを入れ替えないので、将来更新されても問題が起きないからです。doxygenはスタイルシートファイルを出力ディレクトリにコピーします。

コンテンツ領域が固定幅となるスタイルシートの例を示します。

body {
        background-color: #CCC;
        color: black;
        margin: 0;
}

div.contents {
        margin-bottom: 10px;
        padding: 12px;
        margin-left: auto;
        margin-right: auto;
        width: 960px;
        background-color: white;
        border-radius: 8px;
}

#titlearea {
        background-color: white;
}

hr.footer {
        display: none;
}

.footer {
        background-color: #AAA;
}

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_EXTRA_FILES

HTML_EXTRA_FILESタグでは、HTML 出力ディレクトリにコピーしたいイメージファイルやソースファイルを指定できます。 ファイルは、HTML 出力ディレクトリにコピーされます。 これらのファイルをロードするには、HTML_HEADER ファイルや HTML_FOOTER ファイルで、$relpath^ マーカーを使ってください。HTML_STYLESHEET ファイルでは、ファイル名だけを使ってください。 また、これらのファイルは、そのままコピーされます。コマンドやマーカーで指定はできません。

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_COLORSTYLE_HUE

HTML_COLORSTYLE_HUE タグは、HTML 出力の色を制御します。 Doxygen は、この色にしたがって、スタイルシートや背景のイメージを調整します。 色相は、カラーホイール上の角度で指定します。詳しくは、http://en.wikipedia.org/wiki/Hue を参照してください。 たとえば、0は赤、60は黄、120は緑、180はシアン、240は青、300はパープル、360は赤です。

最小値: 0, 最大値: 359, デフォルト値: 220.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_COLORSTYLE_SAT

HTML_COLORSTYLE_SAT タグでは、HTML出力での色の純度(彩度)を指定します。0は、グレースケールを、255は、最も鮮明な色です。

最小値: 0, 最大値: 255, デフォルト値: 100.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_COLORSTYLE_GAMMA

HTML_COLORSTYLE_GAMMA タグで、HTML出力での色の輝度成分に作用するガンマ補正を制御します。 100以下の値は、だんだんに出力を明るく、100以上は暗くします。100で除算した結果が、実際に使われるガンマ値です。80は0.8、220は2.2、100はガンマを変えません。

最小値: 40, 最大値: 240, デフォルト値: 80.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_TIMESTAMP

HTML_TIMESTAMP タグが YES であれば、各HTMLページが生成される際に、フッターに生成日時が出力されます。NO にすると、複数起動の結果を比較しやすくなります。

デフォルト値: YES.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_DYNAMIC_SECTIONS

HTML_DYNAMIC_SECTIONSが YESであれば、生成されるHTMLドキュメントに、ページのロード後に表示非表示を制御できるセクションが生成されます。

デフォルト値: NO.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

HTML_NUM_INDEX_ENTRIES

HTML_INDEX_NUM_ENTRIES を使えば、さまざまな木構造のインデックスに最初に表示するエントリーの数を制御できます。後で、ユーザーはエントリーを動的に広げたり折りたたんだりできます。doxygen は、木を広げて、指定した数のエントリーが見えるようにします(完全に折りたたんだ木がすでにこの数を超えていなければ)。エントリー数を1にすると、デフォルトで完全に折りたたんだ木を作ります。0は特別な数値で、無数のエントリーを表わし、デフォルトで完全に広げた木となります。

最小値: 0, 最大値: 9999, デフォルト値: 100.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

GENERATE_DOCSET

GENERATE_DOCSETが YESであれば、追加のインデックスファイルが生成され、Appleの Apple Xcode 3統合開発環境の入力ファイルとして使えます。この環境は、OSX 10.5 (Leopard)で導入されました。 ドキュメントセットを作るため、HTML出力ディレクトリにMakefileが生成されます。makeを実行してドキュメントセットをつくり、 make install を実行してそれを ~/Library/Developer/Shared/Documentation/DocSets にインストールします。Xcodeは起動時にそれを見つけます。詳しくは、この記事を参照してください。

デフォルト値: NO.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

DOCSET_FEEDNAME

このタグでdocsetフィード名が決まります。ドキュメントフィードは、ひとつのプロバイダ(会社や製品スイート)からの複数のドキュメントセットをグループ化するための包括を提供します。 デフォルト値: Doxygen generated docs.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

DOCSET_BUNDLE_ID

GENERATE_DOCSETYESであれば、このタグでドキュメントセットのバンドルを特定する文字列を指定できます。文字列は com.mycompany.MyDocSet のような逆ドメインネーム形式です。doxygenはその名前に .docset を付加します。

デフォルト値: org.doxygen.Project.

このタグを使うには、GENERATE_HTMLYESにします。

DOCSET_PUBLISHER_ID

GENERATE_PUBLISHER_IDYESであれば、このタグでドキュメントの発行者を特定する文字列を指定できます。文字列は com.mycompany.MyDocSet のような逆ドメインネーム形式です。

デフォルト値: org.doxygen.Publisher. このタグを使うには、 GENERATE_DOCSETYESにします。

DOCSET_PUBLISHER_NAME

GENERATE_PUBLISHER_NAME タグは、ドキュメントの発行者を特定します。

デフォルト値: Publisher このタグを使うには、 GENERATE_DOCSETYESにします。

GENERATE_HTMLHELP

GENERATE_HTMLHELP タグが YES であれば、doxygen は、さらに、3つの HTML インデックスファイルを生成します。index.hhp、index.hhc、index.hhk です。 index.hhp は、WindowsMicrosoft's HTML Help Workshop によって読み込まれるプロジェクトファイルです。
HTML Help Workshop は、doxygen によって生成された全 HTML 出力を 一つの圧縮 HTML ファイル (.chm) に変換することができるコンパイラを持っています。 圧縮 HTML ファイルは、現在は Windows 98 のヘルプフォーマットとして使用されていますが、将来、すべての Windows プラットフォーム上で、旧来の Windows ヘルプフォーマット(.hlp)に取って代わるでしょう。 圧縮 HTML ファイルにはまた、インデックスと目次も含まれていて、ドキュメント内で単語を探すことができます。 HTML workshop には、圧縮 HTML ファイルのビューアも含まれています。

デフォルト値: NO. このタグを使うには、 GENERATE_DOCSETYESにします。

CHM_FILE

GENERATE_HTMLHELP タグが YES であれば、CHM_FILE タグを使って、生成される .chm ファイルのファイル名を指定できます。 .chmファイルが html 出力ディレクトリに書き込まれないようにするには、ファイルの前にパスを追加してください。

このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELPYESにします。

HHC_LOCATION

GENERATE_HTMLHELP タグが YES であれば、HHC_LOCATION タグを使って、HTML ヘルプコンパイラ (hhc.exe) の場所 (ファイル名も含めた絶対パス) を指定できます。 このタグが空白でなければ、doxygen は 生成された index.hhp上で、HTML ヘルプコンパイラを起動しようとします。

ファイルには、絶対パスを指定してください。 このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELPYESにします。

GENERATE_CHI

GENERATE_HTMLHELP タグが YES であれば、GENERATE_CHI フラグによって、<tt>.chi インデックスファイルを生成する(YES)か、マスターの .chm ファイルにインクルードさせる (NO) かを指定できます。

デフォルト値: NO. このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELPYESにします。

CHM_INDEX_ENCODING

GENERATE_HTMLHELP タグが YES であれば、CHM_INDEX_ENCODING は、HTML Help Workshop Index Key File (hhk)、HTML Help workshop Contents (hhc)、プロジェクトファイルコンテンツをエンコードするのに使われます。

このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELPYESにします。

BINARY_TOC

GENERATE_HTMLHELP タグが YES であれば、BINARY_TOC フラグによって、バイナリの目次を生成する (YES)か、.chm ファイルの中に通常の目次を生成する (NO) かを指定できます。

デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELPYESにします。

TOC_EXPAND

TOC_EXPAND フラグが YES であれば、HTML ヘルプドキュメントの目次とツリービューに、グループメンバーに対する拡張項目を追加します。

デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELPYESにします。

GENERATE_QHP

GENERATE_QHPタグがYESで、 cfg_qhp_namespace "QHP_NAMESPACE"と QHP_VIRTUAL_FOLDERが設定されていれば、追加のインデックスファイルが生成され、Qtのqhelpgeneratorの入力ファイルに使えます。qhelpgeneratorは、Qtの圧縮ヘルプ(.qsh)を生成して、生成したHTMLドキュメントに出力します。

デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

QCH_FILE

QHG_LOCATION タグを指定している場合、QCH_FILEタグを使って、出力<tt>.qchファイルの名前を指定できます。パスは、HTML出力ディレクトリに対する相対パスです。 このタグを使うには、 GENERATE_QHPYESにします。

QHP_NAMESPACE

QHP_NAMESPACEタグでは、Qtヘルププロジェクト出力を生成するときに使う名前空間を指定します。詳しくは、Qt Help Project / Namespaceを参照してください。 デフォルト値: org.doxygen.Project. このタグを使うには、 GENERATE_QHPYESにします。

QHP_VIRTUAL_FOLDER

QHP_VIRTUAL_FOLDERタグでは、Qtヘルププロジェクト出力を生成するときに使う名前空間を指定します。詳しくは、Qt Help Project / Virtual Foldersを参照してください。 デフォルト値: doc. このタグを使うには、 GENERATE_QHPYESにします。

QHP_CUST_FILTER_NAME

QHP_CUST_FILTER_NAMEでは、追加するカスタムフィルタの名前を指定します。詳しくは、Qt Help Project / Custom Filtersを参照してください。 このタグを使うには、 GENERATE_QHPYESにします。

QHP_CUST_FILTER_ATTRS

QHP_CUST_FILTER_ATTRIBUTESタグでは、追加するカスタムフィルタの属性リストを指定します。詳しくは、Qt Help Project / Custom Filtersを参照してください。 このタグを使うには、 GENERATE_QHPYESにします。

QHP_SECT_FILTER_ATTRS

The QHP_SECT_FILTER_ATTRSタグでは、プロジェクトのフィルターセクションがマッチする属性リストを指定します。詳しくは、Qt Help Project / Filter Attributesを参照してください。 このタグを使うには、 GENERATE_QHPYESにします。

QHG_LOCATION

GENERATE_QHP タグがYESの場合、QHG_LOCATION タグを使って、Qtのqhelpgeneratorの位置を指定します。空白でなければ、Doxygenは、生成された<tt>.qhpファイルに対し、指定されたqhelpgeneratorを実行しようとします。 このタグを使うには、 GENERATE_QHPYESにします。

GENERATE_ECLIPSEHELP

GENERATE_ECLIPSEHELP タグが YES であれば、インデックスファイルが追加生成されて、対応するHTMLファイルとともに、Eclipse ヘルプ・プラグインを形成します。

このプラグインをインストールして、Eclipseのヘルプメニューに出すには、HTMLファイルとXMLファイルを格納しているディレクトリの中身を、Eclipseのプラグイン・ディレクトリにコピーする必要があります。プラグイン・ディレクトリ内でのディレクトリ名は、ECLIPSE_DOC_ID と同じでなければなりません。

コピーの後、ヘルプが出現する前に、Eclipseを再起動してください。 デフォルト値: NO.

このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

ECLIPSE_DOC_ID

このタグでは、Eclipseヘルプ・プラグインに対する唯一のIDを指定します。プラグインをインストールするとき、HTMLファイルとXMLファイルを含むディレクトリ名にも、この名前が必要です。各ドキュメントセットに特有のIDが必要です。 デフォルト値: org.doxygen.Project このタグを使うには、 GENERATE_ECLIPSEHELPYESにします。

DISABLE_INDEX

生成されるHTMLページのレイアウトを完全に制御するには、インデックスを無効にし、自分のものと置き換える必要があります。DISABLE_INDEX タグを使えば、各ページのトップの圧縮されたインデックスをオン・オフできます。NO(デフォルト)の値はインデックスを有効にし、YES は無効にします。タブはナビゲーションツリーと同じ情報を有するため、GENERATE_TREEVIEWYES にしてあるのであれば、このオプションを NO にセットできます。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

GENERATE_TREEVIEW

GENERATE_TREEVIEW タグを使って、情報を階層化して見せるために、木のようなインデックス構造を生成させるかどうか指定できます。タグの値がYESであれば、サイドパネルが生成され、木のようなインデックス構造(HTMLヘルプ用に生成されるのとちょうど同じ)を生成します。これを機能させるには、JavaScript, DHTML, CSS, フレームをサポートするブラウザ(つまり最新のブラウザ)が必要です。WindowsユーザーはHTMLヘルプ機能に恵まれているでしょう。

カスタムのスタイルシート(参照 HTML_STYLESHEET)を使えば、インデックスの見栄えを 出力の調整 によって調整できます。例として、doxygenが生成するデフォルトのスタイルシートでは、project name でなく木のルートにイメージを置く方法を提示しています。

基本的に、木はタブインデックスと同じ情報を持っているので、このオプションを有効にする際、DISABLE_INDEXYESにしようと考えるでしょう。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

ENUM_VALUES_PER_LINE

このタグを使えば、doxygenがHTMLドキュメントで一行にまとめるenumの数をセットできます。
値が0であれば、enum値はオーバービューセクションには現れません。 最小値: 0, 最大値: 20, デフォルト値: 4 このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

TREEVIEW_WIDTH

ツリービューが有効(GENERATE_TREEVIEWを参照)であれば、このタグを使って、木を見せるフレームの初期の幅(ピクセル)を指定できます。 最小値: 0, 最大値: 1500, デフォルト値: 250 このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

EXT_LINKS_IN_WINDOW

EXT_LINKS_IN_WINDOW オプションが YES であれば、doxygenは、タグファイルを通じてインポートされる外部シンボルへのリンクを、別のウィンドウにオープンします。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

FORMULA_FONTSIZE

このタグを使えば、HTMLドキュメントにイメージとしてインクルードする $\mbox{\LaTeX}$ 式のフォントサイズを変えられます。デフォルトは10です。doxygenを正常に起動した後でフォントサイズを変更した場合、HTML出力ディレクトリからform_*.pngイメージを手動で取り除く必要があります。イメージを再生成させるためです。 最小値: 8, 最大値: 50, デフォルト値: 10 このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

FORMULA_TRANSPARENT

FORMULA_TRANPARENT タグを使えば、式に対して生成されるイメージが透明のPNGかどうかを決められます。IE6.0では透明のPNGはサポートされていませんが、多くの最新ブラウザではサポートされています。このオプションを変える際には、HTML出力からform_*.pngファイルをすべて削除してください。そうでないと効果が現れません。 デフォルト値: YES. このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

USE_MATHJAX

USE_MATHJAX オプションを使えば、MathJax(http://www.mathjax.orgを参照)を使って $\mbox{\LaTeX}$ 式をレンダリングできます。これは、事前にレンダリングしたビットマップを使わずに、クライアントサイドでJavascriptを使います。 $\mbox{\LaTeX}$ をインストールしていないとか、HTML出力で式を綺麗にしたいときに、このオプションを使います。このオプションが有効な場合、MathJaxを個別にインストールし、MATHJAX_RELPATH オプションを使って、MatchJaxへのパスを追加する必要があります。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

MATHJAX_FORMAT

このオプションを使えば、MathJaxが有効なとき、デフォルトの出力フォーマットをMatchJax出力に使うよう設定できます。詳しくは、MathJaxをご覧ください。 指定できる値: HTML-CSS (速度が遅いですが、互換性に優れています), NativeMML (i.e. MathML), SVG デフォルト値: HTML-CSS

MATHJAX_RELPATH

MathJaxが有効な場合、HTML出力ディレクトリに対する相対的な場所を、MATHJAX_RELPATH オプションを使って指定する必要があります。出力先のディレクトリには、MathJax.js スクリプトが必要です。例えば、matchjax ディレクトリがHTML出力ディレクトリと同じレベルにあれば、MATHJAX_RELPATH../mathjax となります。デフォルトの値は、MathJax Content Delivery Network を指しているので、MathJaxをインストールしないで結果を見ることができます。しかし、まずは、http://www.mathjax.org からMathJaxのローカルコピーをインストールしてください。 デフォルト値: http://cdn.mathjax.org/mathjax/latest このタグを使うには、 USE_MATHJAXYESにします。

MATHJAX_EXTENSIONS

MATHJAX_EXTENSIONSタグを使えば、MathJaxレンダリング中に有効にしたいMathJax拡張子の名前を一つ以上指定できます。例えば、

MATHJAX_EXTENSIONS     = TeX/AMSmath TeX/AMSsymbols

このタグを使うには、 USE_MATHJAXYESにします。

MATHJAX_CODEFILE

MathJaxコードの先頭に使うために書いたjavascriptコードのファイルを指定します。 詳しくは、MathJaxのページをご覧ください。 MathJaxの"Math Settings" メニューの要素"Math Renderer"を無効にする例を示します。

MATHJAX_CODEFILE = disableRenderer.js

disableRenderer.jsというファイルを指定して、

  MathJax.Hub.Config({
   menuSettings: {
    showRenderer: false,
   } 
  });

と書く。

このタグを使うには、 USE_MATHJAXYESにします。

SEARCHENGINE

SEARCHENGINE タグを有効にすると、HTML 出力に検索ボックスが生成されます。検索エンジンにはjavascriptとDHTMLを使用しているので、大抵のブラウザで動くはずです。 HTMLヘルプ (GENERATE_HTMLHELP)、Qtヘルプ (GENERATE_QHP)、ドキュメントセット (GENERATE_DOCSET) を使う際には注意してください。これらには、すでに検索機能があるので、このタグは無効にしてください。 大規模プロジェクトの場合、javascript 検索エンジンでは遅いかもしれませんので、その場合は SERVER_BASED_SEARCH の方が良いかもしれません。

キーボードを使って検索することが可能です。検索ボックスに移動するには <アクセスキー> + S (<アクセスキー>は、OSやブラウザによって違いますが、<CTRL><ALT>/<option>、あるいは両方の場合が多いです。) を使います。 検索ボックス内では、<カーソル下向きキー>で検索結果ウィンドウに飛びます。結果内は<カーソルキー>で移動します。 項目を選択するには<Enter>を、検索をキャンセルするには<escape>キーを使います。 カーソルが検索ボックス内にあるときに、<Shift>+<カーソル下向きキー>で、フィルター・オプションを選択できます。ここでも、フィルタを選択するには<カーソルキー>を、オプションを有効にするには<Enter>を、無効にするには<escape>キーを使います。 デフォルト値: YES このタグを使うには、 GENERATE_HTMLYESにします。

SERVER_BASED_SEARCH

SERVER_BASED_SEARCH タグが有効であれば、検索エンジンは、Javascriptを使ったウェブクライアントではなく、ウェブサーバーを使って実装されます。

ウェブサーバーベースの検索には、2つの方法があり、それはEXTERNAL_SEARCHの設定に依存します。このオプションが無効なら、doxygenは検索用PHPスクリプトとスクリプトが使うインデックスファイルを生成します。このオプションが有効なら、インデックスと検索は、外部ツールによって行うことになります。詳細は、extsearch を参照してください。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 SEARCHENGINEYESにします。

EXTERNAL_SEARCH

EXTERNAL_SEARCH が有効であれば、doxygen はPHPスクリプトを検索用に生成しません。かわりに、検索結果は、XMLファイルに書き込まれます。XMLファイルは、外部インデックサによって処理する必要があります。doxygen は、SEARCHENGINE_URL が指す外部検索エンジンを起動して、検索結果を取得します。
Doxygenには、インデックサ(doxyindexer)と検索エンジン(doxysearch.cgi)を備えています。これらは、オープンソース検索エンジンライブラリXapianを基に作成しています。
詳細は、extsearch を参照してください。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 SEARCHENGINEYESにします。

SEARCHENGINE_URL

SEARCHENGINE_URL は、ウェブサーバーがホストする検索エンジンを指します。EXTERNAL_SEARCH が有効であれば、エンジンは検索結果を返します。
Doxygenには、インデックサ(doxyindexer)と検索エンジン(doxysearch.cgi)を備えています。これらは、オープンソース検索エンジンライブラリXapianを基に作成しています。
詳細は、extsearch を参照してください。 このタグを使うには、 SEARCHENGINEYESにします。

SEARCHDATA_FILE

SERVER_BASED_SEARCH 及び EXTERNAL_SEARCH が有効であれば、インデックスされていない検索データは、ファイルに書き込まれ、外部ツールによってインデックスします。SEARCHDATA_FILE タグを使ってこのファイルの名前を指定できます。デフォルトはsearchdata.xmlです。 このタグを使うには、 SEARCHENGINEYESにします。

EXTERNAL_SEARCH_ID

SERVER_BASED_SEARCH 及び EXTERNAL_SEARCH が有効であれば、EXTERNAL_SEARCH_ID タグはプロジェクトの識別子として使うことができます。これは、EXTRA_SEARCH_MAPPINGS との組み合わせで使えば、複数のプロジェクトを検索してその結果を正しいプロジェクトにリダイレクトするために使えて、有用です。 このタグを使うには、 SEARCHENGINEYESにします。

EXTRA_SEARCH_MAPPINGS

EXTRA_SEARCH_MAPPINGS タグを使えば、この設定ファイルによって定義されたプロジェクトでなく、doxygenプロジェクトの検索を可能にできます。しかしこれは、外部の同じ検索インデックスにすべて追加されます。EXTERNAL_SEARCH_ID を使って、ユニークなIDを各プロジェクトに設定する必要があります。検索マッピングは、ドキュメントがある相対的な場所にそのIDをマップします。

フォーマットを示します。

EXTRA_SEARCH_MAPPINGS = tagname1=loc1 tagname2=loc2 ... 

このタグを使うには、 SEARCHENGINEYESにします。

LaTeX に関連するオプション

GENERATE_LATEX

GENERATE_LATEXYES であれば、 $\mbox{\LaTeX}$ 出力を生成します。 デフォルト値: YES.

LATEX_OUTPUT

LATEX_OUTPUTでは、 $\mbox{\LaTeX}$ ドキュメントが出力される場所を指定します。 相対パスが指定された場合は、その前に OUTPUT_DIRECTORYの値が付加されます。 デフォルトパス: latex このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

LATEX_CMD_NAME

LATEX_CMD_NAME タグでは、起動したい $\mbox{\LaTeX}$ コマンド名を指定できます。
USE_PDFLATEX が有効な場合、このオプションはHTML出力の式のビットマップを生成するためだけに使います。出力先ディレクトリに書かれるMakefileの内容は関係ありません。 デフォルト値: latex. このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

MAKEINDEX_CMD_NAME

MAKEINDEX_CMD_NAME タグを使って、 $\mbox{\LaTeX}$のインデックスを生成するコマンド名を 指定できます。 デフォルト値: makeindex. このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

COMPACT_LATEX

COMPACT_LATEX タグが YES であれば、コンパクトな $\mbox{\LaTeX}$ ドキュメントを生成します。小さなプロジェクトにとって有用で、ツリーをいくらか省けるでしょう。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

PAPER_TYPE

PAPER_TYPE タグを使用すると、プリンタ用紙の種類を設定できます。 指定できる値は次のとおり: a4 (210 x 297 mm) letter (8.5 x 11 インチ) legal (8.5 x 14 インチ) executive (7.25 x 10.5 インチ) デフォルト値: a4. このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

EXTRA_PACKAGES

EXTRA_PACKAGES タグでは、 $\mbox{\LaTeX}$ 出力にインクルードしたい $\mbox{\LaTeX}$ パッケージ名を、1つ以上指定できます。 たとえば、times フォントを得るには、次のように指定します:

EXTRA_PACKAGES = times

ブランクのままだと、追加パッケージは何も含まれません。 このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

LATEX_HEADER

LATEX_HEADER では、生成される $\mbox{\LaTeX}$ ドキュメントにつけたい $\mbox{\LaTeX}$ ヘッダーを指定できます。 ヘッダーは、最初の章に至るまでの全てを含んでいる必要があります。

ブランクのままだと、doxygen は、標準ヘッダを生成します。 セクション doxygen_usage で、デフォルトヘッダを別ファイルに書き込む方法を示しています。
ユーザ定義のヘッダーは、その意味を理解してから使用してください。

以下のコマンドは、ヘッダー内部で特別な意味を持ちます:
$title, $datetime, $date, $doxygenversion, $projectname, $projectnumber

doxygen は、これらを、それぞれ、以下のもので置換します:
ページタイトル、現在の日時、現在の日付のみ、doxygen のバージョン番号、 プロジェクト名 (PROJECT_NAME 参照)、 プロジェクト番号 (PROJECT_NUMBER 参照)。 このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

LATEX_FOOTER

LATEX_FOOTER タグでは、生成される $\mbox{\LaTeX}$ ドキュメントに対する独自の $\mbox{\LaTeX}$ フッターを指定できます。フッターは、最後の章の後のすべてを含むものです。空白にしておくと、doxygenは、標準のフッターを生成します。
注意: フッタの意味を理解してお使いください。 このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

LATEX_EXTRA_FILES

LATEX_OUTPUT出力ディレクトリにコピーすべき、一つ以上のイメージファイルやソースファイルを指定します。 ファイルは、そのままコピーします。コマンドやマーカーは使用できません。 このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

PDF_HYPERLINKS

PDF_HYPERLINKS タグが YES であれば、生成される $\mbox{\LaTeX}$ には、 (ps2pdf または pdflatex を利用して) PDF に変換するための準備が施されます。 PDF ファイルには、ページリファレンスの代わりに (HTML 出力と同様) リンクが含まれます。 PDF ビューアでオンラインブラウジングをするのに適した形になります。 デフォルト値: YES このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

USE_PDFLATEX

LATEX_PDFLATEX タグが YES であれば、pdflatex を使用して $\mbox{\LaTeX}$ ファイルから直接 PDF ファイルを生成します。より質の高いPDFドキュメントを得られます。 デフォルト値: YES このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

LATEX_BATCHMODE

LATEX_BATCHMODEYES であれば、生成される $\mbox{\LaTeX}$ ファイルに、\batchmode コマンドを追加します。 これによって、 $\mbox{\LaTeX}$でエラーが発生しても、ユーザの指示を仰ぐことなく動作します。HTML形式で式を生成する際にも使用されます。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

LATEX_HIDE_INDICES

このタグをYESにすると、doxygenはindexの章(File Index,Compound Index, etc.)を出力に含めません。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

LATEX_SOURCE_CODE

このタグをYESにすると、doxygenは $\mbox{\LaTeX}$ 出力内で、ソースコードをシンタックスハイライトをつけて含めます。
どのソースを見せるかは、SOURCE_BROWSERなど他の設定に依存します。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

LATEX_BIB_STYLE

LATEX_BIB_STYLE タグを使えば、書誌に使うスタイルを指定できます。例えば、plainnatieeetr です。詳しくは、http://en.wikipedia.org/wiki/BibTeX と\citeを参照してください。 デフォルト値: plain このタグを使うには、 GENERATE_LATEXYESにします。

RTF出力に関連するオプション

GENERATE_RTF

GENERATE_RTFYES であれば、RTF 出力を生成します。 RTF 出力は、Word 97 に対して最適化されており、他のRTFリーダやエディタでは、あまりきれいに表示できないかもしれません。 デフォルト値: NO

RTF_OUTPUT

RTF_OUTPUT タグでは、RTF ドキュメントの出力先を指定できます。 相対パスが指定された場合は、その前に OUTPUT_DIRECTORY の値が付加されます。 デフォルト値: rtf このタグを使うには、 GENERATE_RTFYESにします。

COMPACT_RTF

COMPACT_RTF タグが YES であれば、よりコンパクトな RTF ドキュメントを生成します。小さなプロジェクトに有用で、ツリーの節約になるでしょう。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_RTFYESにします。

RTF_HYPERLINKS

RTF_HYPERLINKS タグが YES であれば、生成される RTF に、ハイパーリンクフィールドが含まれます。RTF ファイルには、ページリファレンスの代わりに (HTML 出力と同様) リンクが含まれます。 これは、Word などフィールドをサポートしているリーダによってオンラインブラウジングをするのに適しています。


WordPad (write)などは、リンクをサポートしません。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_RTFYESにします。

RTF_STYLESHEET_FILE

指定したファイルから、スタイルシート定義をロードします。ファイル内の構文は、doxygen の設定ファイルに似た一連の代入文です。ユーザは、置換する値を提供するだけで、定義のないものについては、デフォルトの値が設定されます。
デフォルトのスタイルシートをどのように生成するか、セクション doxygen_usage も参照してください。 このタグを使うには、 GENERATE_RTFYESにします。

RTF_EXTENSIONS_FILE

RTF ドキュメントの生成に際して使用されるオプション変数を定義したファイルを指定します。 ファイル内の構文は、doxygen の設定ファイルに似ています。 ひな型の拡張ファイルは、 doxygen -e rtf extensionFile で生成できます。 このタグを使うには、 GENERATE_RTFYESにします。

Man page出力 に関連するオプション

GENERATE_MAN

GENERATE_MAN タグが YES (デフォルト) であれば、クラスおよびファイルに対して man page を生成します。 デフォルト値: NO

MAN_OUTPUT

MAN_OUTPUT タグでは、man pageの出力先を指定できます。 相対パスが指定された場合は、その前に OUTPUT_DIRECTORY が付加されます。 MAN_OUTPUT で指定されたディレクトリの内部には、man3 というディレクトリが作成されます。 デフォルト値: man このタグを使うには、 GENERATE_MANYESにします。

MAN_EXTENSION

MAN_EXTENSION は、生成される man page に付加される拡張子を決定します。 マニュアルセクションが数字で始まらない場合、数字3が前置きされます。 MAN_EXTENSIONタグの始めのドットはオプションです。

デフォルト値: .3 このタグを使うには、 GENERATE_MANYESにします。

MAN_LINKS

MAN_LINKS タグが YESでdoxygenがman出力を生成するのであれば、実際のman pageでドキュメント付けられた各要素に対して、さらにmanファイルをひとつ生成します。 これらの追加ファイルはman page 本体をソースにするだけですが、無いとman コマンドは、正しいページを見つけることができません。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_MANYESにします。

XML出力 に関するオプション

GENERATE_XML

GENERATE_XML タグが YES であれば、コードの構造を収集した XML ファイルを生成します。ドキュメントすべてを含みます。 デフォルト値: NO

XML_OUTPUT

XML_OUTPUT タグでは、XML ページの出力先を指定します。相対パスが指定されると、OUTPUT_DIRECTORY の値がその前につきます。 デフォルト値: xml このタグを使うには、 GENERATE_XMLYESにします。

XML_SCHEMA

XML_SCHEMA タグでは、XML スキーマを指定できます。 XML ファイルのシンタックスをチェックする XML パーサがこのスキーマを使います。 このタグを使うには、 GENERATE_XMLYESにします。

XML_DTD

XML_DTD タグでは、XML DTDを指定できます。 XML ファイルのシンタックスをチェックする XML パーサが使います。

XML_PROGRAMLISTING

XML_PROGRAMLISTING タグが YES であれば、doxygen はプログラムのリスティング (構文の強調表示、クロスリファレンス情報を含む) を XML 出力にダンプします。 これを指定すると、XML 出力がかなり大きくなることに注意してください。 デフォルト値: YES このタグを使うには、 GENERATE_XMLYESにします。

DOCBOOK 出力に関するオプション

GENERATE_DOCBOOK

このオプションが YES であれば、Docbookファイルを生成します。これは、PDFを生成するために使えます。

デフォルト値: NO.

DOCBOOK_OUTPUT

DOCBOOK_OUTPUT タグは、Docbookページを置く場所を指定します。 相対パスをしているすると、OUTPUT_DIRECTORYが前に置かれます。

デフォルト値: docbook. このタグを使うには、 GENERATE_DOCBOOKYESにします。

AUTOGEN_DEF に関するオプション

GENERATE_AUTOGEN_DEF

GENERATE_AUTOGEN_DEF タグが YES であれば、AutoGen 定義(http://autogen.sf.net) ファイルを生成します。 AutoGen 定義ファイルは、ドキュメントを含め、コードの構造を収集します。 この機能はまだ試験運用段階であり、不完全です。

PERLMOD 関連のオプション

GENERATE_PERLMOD

GENERATE_PERLMOD タグが YES であれば、ドキュメント全体を含めコードの構造を収集するPerl モジュールファイルを生成します。 この機能はまだ試験運用段階であり、不完全です。 デフォルト値: NO

Perlモジュール出力に関連するオプション

GENERATE_PERLMOD

GENERATE_PERLMODタグが YES であれば、すべてのドキュメントを含め、コードの構造を収集するPerlモジュールファイルを生成します。
この機能はまだ試験運用段階であり、不完全です。

デフォルト値: NO

PERLMOD_LATEX

PERLMOD_LATEX タグが YES であれば、Perl モジュール出力から PDF と DVI 出力を生成するのに必要な、Makefile 規則、Perl スクリプト、 $\mbox{\LaTeX}$ コードを生成します。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 GENERATE_PERLMODYESにします。

PERLMOD_PRETTY

PERLMOD_PRETTY タグが YES であれば、Perl モジュール出力は綺麗にフォーマットされ、人の目で構文解析できるようになり、進捗を確認できます。 反対に NO であれば、Perl モジュール出力はかなり小さくなり、Perl はそれを構文解析します。 デフォルト値: YES このタグを使うには、 GENERATE_PERLMODYESにします。

PERLMOD_MAKEVAR_PREFIX

生成された doxyrules.make ファイル内の make 変数の名前には、PERLMOD_MAKEVAR_PREFIX に指定された文字列が接頭辞として付きます。 これは、ひとつの Makefile にインクルードされた複数のdoxyrules.make ファイルが、お互いの変数を上書きしないようにでき、有用です。 このタグを使うには、 GENERATE_PERLMODYESにします。

プリプロセッサに関するオプション

ENABLE_PREPROCESSING

ENABLE_PREPROCESSING タグが YES であれば、ソースやインクルードファイル内で見つかった、すべての C プリプロセッサ指令を評価します。 デフォルト値: YES.

MACRO_EXPANSION

MACRO_EXPANSION タグが YES であれば、ソースコード内のすべてのマクロ名を展開します。NO であれば、条件コンパイルのみを実行します。 マクロ展開は、EXPAND_ONLY_PREDEFYES にすれば制御できます。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 ENABLE_PREPROCESSINGYESにします。

EXPAND_ONLY_PREDEF

EXPAND_ONLY_PREDEF タグと MACRO_EXPANSION タグが両方 YES であれば、マクロ展開は、PREDEFINED タグと EXPAND_AS_DEFINED タグで指定されたものだけに制限されます。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 ENABLE_PREPROCESSINGYESにします。

SEARCH_INCLUDES

SEARCH_INCLUDES タグが YES であれば、#include が見つかると、INCLUDE_PATH 内のインクルードファイルが検索されます。 デフォルト値: YES. このタグを使うには、 ENABLE_PREPROCESSINGYESにします。

INCLUDE_PATH

INCLUDE_PATH タグでは、入力ファイルではなく、プリプロセッサによって処理すべきインクルードファイルのディレクトリをひとつ以上指定することができます。 このタグを使うには、 SEARCH_INCLUDESYESにします。

INCLUDE_FILE_PATTERNS

INCLUDE_FILE_PATTERNS タグに、一つ以上のワイルドカードパターン(*.h, *.hppなど)を指定すると、ディレクトリ内のヘッダファイルをフィルタリングできます。空白であれば、FILE_PATTERNS で指定したパターンを使います。 このタグを使うには、 SEARCH_INCLUDESYESにします。

PREDEFINED

PREDEFINED タグでは、プリプロセッサの実行が始まる前に1つ以上の定義済みマクロ名を指定できます (gcc の -D オプションに類似)。 タグの引数は、次のような形式のマクロリストです。 name または name=definition (空白なし)。 定義と "=" を省略すると、"=1" とみなします。 マクロ定義が #undef によって取り消されたり、反復して展開されないようにするには、= 演算子でなく := 演算子を使ってください。 このタグを使うには、 ENABLE_PREPROCESSINGYESにします。

EXPAND_AS_DEFINED

MACRO_EXPANSION タグと EXPAND_ONLY_PREDEF タグが両方とも YES であれば、このタグを使用して、展開されるべきマクロ名のリストを指定できます。 (展開には) ソース内で見つかるマクロ定義が使用されます。 それとは異なるマクロ定義を使いたい場合は、PREDEFINED を使用してください。 このタグを使うには、 ENABLE_PREPROCESSINGYESにします。

SKIP_FUNCTION_MACROS

SKIP_FUNCTION_MACROS タグが YES であれば、一行に書かれて全部大文字で、セミコロンで終わっていない関数マクロを、プリプロセッサがすべて削除します。 このような関数マクロは定型コードに使うので、削除しないと構文解析を混乱させます。 デフォルト値: YES.

このタグを使うには、 ENABLE_PREPROCESSINGYESにします。

外部参照オプション

TAGFILES

TAGFILES タグでは、1つ以上のタグファイルを指定できます。

タグファイル一つについて、外部ドキュメントの場所を追加しなければなりません。この場所がないタグファイルの形式は以下のとおりです。

  TAGFILES = file1 file2 ... 

タグファイルに場所を追加する形式は以下のとおりです。

  TAGFILES = file1=loc1 "file2 = loc2" ... 

loc1loc2 は、相対パス、絶対パス、URLのいずれかです。 タグファイルの使用に関して更に知るには、external セクションを参照してください。

覚え書き
各タグファイルは、一意の名前 (名前にパスは含まれません)を持たなければなりません。 タグファイルが doxygen の起動されたディレクトリに無い場合、ここで、タグファイルへのパスの指定もしなければなりません。

GENERATE_TAGFILE

GENERATE_TAGFILE の後にファイル名が指定された場合、読み込む入力ファイルに基づいてタグファイルを生成します。 タグファイルの使い方について、詳しくは、セクション external を参照してください。

ALLEXTERNALS

ALLEXTERNALS タグが YES であれば、すべての外部クラスがクラスインデックスにリストされます。NO の場合は、継承された外部クラスだけがリストされます。 デフォルト値: NO.

EXTERNAL_GROUPS

EXTERNAL_GROUPS タグが YES であれば、外部のグループはすべてモジュールインデックスにリストされます。NO であれば、現行プロジェクトのグループだけがリストされます。 デフォルト値: YES

EXTERNAL_PAGES

EXTERNAL_PAGES タグが YES であれば、外部のページすべてを、関連するページのインデックスにリストアップします。NO にすれば、現在のプロジェクトのページがリストアップされます。 デフォルト値: YES

PERL_PATH

PERL_PATH は、perl スクリプト・インタプリタの絶対パスと名前 (すなわち、'which perl' の結果) です。 デフォルトのファイル (絶対パスなし) : /usr/bin/perl.

Dotツールのオプション

CLASS_DIAGRAMS

CLASS_DIAGRAMS タグが YES であれば、クラス図を基底クラスやスーパークラスつきで (HTML と $\mbox{\LaTeX}$形式で) 生成します。NO であれば、クラス図は生成されません。 HAVE_DOTオプションが無効でも、このオプションは働きますが、dot はよりパワフルな図を提供してくれるので、インストールして使うことをお勧めします。 デフォルト値: YES.

MSCGEN_PATH

\mscコマンドを使えば、メッセージシーケンス図をdoxygenのコメント内で定義できます。このコマンドがあると、doxygenは msgenツール)を実行して図を作成し、ドキュメントに挿入します。 MSCGEN_PATH タグでは、mscgenツールのディレクトリを指定できます。空の場合は、デフォルトのサーチパスにあるものと想定します。

HIDE_UNDOC_RELATIONS

このタグが YESであれば、ターゲットにドキュメントがない、あるいはクラスでない場合に、継承とコラボレーションの図では、継承と使用の関係を隠します。

デフォルト値: YES.

HAVE_DOT

HAVE_DOT タグが YES であれば、コマンドパスから dot ツールを起動できると想定します。 このツールは、AT&T および Lucent Bell 研のグラフ可視化ツールキットである、Graphviz の一部です。このセクションで説明される他のオプションは、このオプションが NO に設定された場合は無効となります。 デフォルト値: NO

DOT_NUM_THREADS

DOT_NUM_THREADS では、Doxygenが平行実行できる dot 呼び出しの数を指定します。 これがデフォルト 0 だと、Doxygen は、システムのプロセッサ数をベースにします。 CPU負荷と処理速度とのバランスを制御したい場合、0より大きく明示できます。

最小値: 0, 最大値: 32, デフォルト値: 0 このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

DOT_FONTNAME

doxygenが生成するdotファイルに違った形のフォントが必要な場合には、そのフォント名をDOT_FONTNAMEで指定できます。 指定したフォントのディレクトリをdotに知らせなければなりません。それには標準のディレクトリに置くか、DOTFONTPATH環境変数で設定するか、 cfg_dot_fontpath "DOT_FONTPATH"を指定します。 デフォルト値: Helvetica このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

DOT_FONTSIZE

DOT_FONTSIZEタグでは、dotグラフのフォントサイズ(ポイント単位)を指定できます。 最小値: 4, 最大値: 24, デフォルト値: 10</code このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

DOT_FONTPATH

デフォルトではDoxygenがDOT_FONTNAMEに指定されたデフォルトフォントを使うよう、dotに教えます。 cfg_dot_fontname "DOT_FONTNAME"を使って別のフォントを指定し、このタグでそのパスを指定すれば、dotはそれを使用します。

このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

CLASS_GRAPH

CLASS_GRAPH タグ と HAVE_DOT タグが YES であれば、ドキュメント付けされた各クラスに対して、直接または間接的な継承関係を示すグラフを生成します。 このタグを YES にすると、CLASS_DIAGRAMS タグは、強制的に NO になります。 このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

COLLABORATION_GRAPH

COLLABORATION_GRAPH タグと HAVE_DOT タグが YES であれば、ドキュメント付けされた各クラスに対して、ドキュメント付けされた他のクラスとの、直接または間接的な実装依存 (継承、所有、クラス参照変数) を示すグラフを生成します。 デフォルト値: YES. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

GROUP_GRAPHS

GROUP_GRAPHSYES であれば、グループ図を生成してグループの直接依存関係を表示します。デフォルト値: YES. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

UML_LOOK

UML_LOOK タグが YES であれば、継承・コラボレーション図を、OMG の Unified Modeling Language とよく似たスタイルで生成します。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

UML_LIMIT_NUM_FIELDS

UML_LOOK タグが有効であれば、項目やメソッドはクラスノード内に現れます。項目やメソッドが多く、ノードが多ければ、グラフが大きくなりすぎるかもしれません。UML_LIMIT_NUM_FIELDS 閾値は、それぞれのタイプのアイテムの数を制限して、サイズを扱いやすくします。0は、制限なしを意味します。制限が強制される前に、閾値を50超えてよいことになっています。ですので、閾値を10にすると、最大15項目まで出現します。しかし15を超えると、項目の全体数は10に制限されます。 最小値: 0, 最大値: 100, デフォルト値: 10. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

TEMPLATE_RELATIONS

TEMPLATE_RELATIONSHAVE_DOT タグが YES であれば、テンプレートとそのインスタンスの間の関係を表示します。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

INCLUDE_GRAPH

INCLUDE_GRAPH, ENABLE_PREPROCESSINGSEARCH_INCLUDESYES であれば、ドキュメント付けされた各ファイルに対して、ドキュメント付けされた他のファイルとの、直接または間接的なインクルード依存を示すグラフを生成します。 デフォルト値: YES. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

INCLUDED_BY_GRAPH

INCLUDED_BY_GRAPH, ENABLE_PREPROCESSINGSEARCH_INCLUDESYES であれば、ドキュメント付けされた各ヘッダーファイルに対して、このファイルを直接または間接的にインクルードしている、ドキュメント付けされたファイルを示すグラフを生成します。 デフォルト値: YES. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

CALL_GRAPH

CALL_GRAPH タグが YES であれば、グローバル関数やクラスメソッドのすべてについて、呼び出し依存関係図を生成します。
このオプションを YES にすることで、実行時間が大変長くなることに注意してください。ですから、大抵の場合は \callgraph コマンドだけで、図にする関数を選択することが望ましいです。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

CALLER_GRAPH

CALLER_GRAPH タグが YES であれば、グローバル関数やクラスメソッドのすべてについて、呼び出し元依存関係図を生成します。
このオプションを YES にすることで、実行時間が大変長くなることに注意してください。 ですから、大抵の場合は \callergraph コマンドだけで、図にする関数を選択することが望ましいです。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

GRAPHICAL_HIERARCHY

GRAPHICAL_HIERARCHY タグが YES であれば、テキスト形式の代わりに、グラフ化された全クラス階層図を生成します。 デフォルト値: YES. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

DIRECTORY_GRAPH

DIRECTORY_GRAPH タグが YES であれば、ディレクトリがどのディレクトリに依存しているかを図で示してくれます。 依存関係は、ディレクトリ中のファイル間の #include 関係で決まります。 デフォルト値: YES. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

DOT_IMAGE_FORMAT
DOT_IMAGE_FORMAT タグでは、dot が生成するイメージのフォーマットを設定するのに使います。
覚え書き
svg を指定するには、HTML_FILE_EXTENSIONxhtmlに指定する必要があります。IE 9以上(他のブラウザでは不要です)では、SVGファイルを見えるようにするためです。 指定可能な値: png, jpg, gif, svg. デフォルト値: png このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。
INTERACTIVE_SVG
DOT_IMAGE_FORMATsvgにする場合、このオプションをYESにすれば、ズーミングやパンニングができるインタラクティブなSVGイメージを生成できます。
ただし、IEでない最新のブラウザが必要です。動作確認できているのは、Firefox, Chrome, Safari, Opera です。
覚え書き
IE 9以上では、HTML_FILE_EXTENSIONxhtml に設定する必要があります。SVGファイルを見えるようにするためです。9未満のIEにはSVGサポートがありません。 デフォルト値: NO. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。
DOT_PATH

このタグでは、dot ツールのパスを指定できます。 ブランクであれば、dot ツールはコマンドパスにあるものと想定します。 このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

DOTFILE_DIRS

このタグでは、ドキュメントに含まれる dot ファイルを格納する、1つ以上のディレクトリを指定できます (\dotfile コマンドを参照)。 このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

MSCFILE_DIRS

このタグでは、ドキュメントに含まれるmscファイルのディレクトリを指定できます(\mscfileコマンドを参照)。

DOT_GRAPH_MAX_NODES

DOT_GRAPH_MAX_NODESタグでは、グラフに表示されるノードの最大数を設定できます。グラフ内のノード数がこの値を越えるとグラフは切り詰められ、ノードは赤いボックスとなります。グラフのルートノードの直接の子ノードがこのタグの値よりすでに多い場合、グラフは表示されません。グラフのサイズは MAX_DOT_GRAPH_DEPTHによってもさらに制限することができます。 このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

MAX_DOT_GRAPH_DEPTH

MAX_DOT_GRAPH_DEPTHタグでは、dotが生成するグラフの最大深度を設定できます。深度3は、ルートからパスをたどり多くても3エッジを介して到達できるノードだけが表示されることを示します。ルートノードから離れたノードは省略されます。このオプションを1か2に設定すれば、大規模なコードベースに必要な計算時間を大きく減らすことができます。グラフのサイズは cfg_dot_graph_max_nodes "DOT_GRAPH_MAX_NODES"によってもさらに制限することができます。深度0は、深度の制限がない(デフォルト)ことを意味します。 最小値: 0, 最大値: 10000, デフォルト値: 50. このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

DOT_TRANSPARENT

DOT_TRANSPARENTYES であれば、背景が透明のイメージが生成されます。 Windows上ではDotはこのタグをサポートしないようなので、デフォルトは無効です。
注意: プラットフォームによっては、このオプションを YES にすると図のエッジに エイリアス処理の悪いラベルが現れることがあります(これがあると読みにくくなります) デフォルト値: NO このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

DOT_MULTI_TARGETS

DOT_MULTI_TARGETS タグが YES であれば、dot は一回の実行(つまりコマンドラインで複数の -o , -T オプションを使って)で複数の出力ファイルを生成できます 。 これによって dot はより早くなりますが、1.8.10以上のバージョンの dot でしかサポートしていないので、この機能はデフォルトで NO になっています。 デフォルト値: NO このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

GENERATE_LEGEND

GENERATE_LEGEND タグが YESであれば、dot の生成するグラフで使用されている様々なボックスや矢印の意味を説明する、凡例のページを生成します。

DOT_CLEANUP

DOT_CLEANUP タグが YES であれば、様々な図を生成するのに使う、dot の中間ファイルを削除します。 デフォルト値: YES このタグを使うには、 HAVE_DOTYESにします。

以下の二つのファイルからなる、単純なプロジェクトがあると思ってください: ソースファイル example.cc とヘッダーファイル example.h。 そのとき、最小の設定ファイルは、次のような単純なものになります:

INPUT            = example.cc example.h

この例は Qt クラスを使用し、perl/usr/bin にあると仮定すると、 より現実的な設定ファイルは、次のようになるでしょう:

PROJECT_NAME     = Example
INPUT            = example.cc example.h
WARNINGS         = YES
TAGFILES         = qt.tag
PERL_PATH        = /usr/local/bin/perl
SEARCHENGINE     = NO

QdbtTabularパッケージのドキュメントを生成するために、作者は、以下のような設定ファイルを使用しています。

PROJECT_NAME     = QdbtTabular
OUTPUT_DIRECTORY = html
WARNINGS         = YES
INPUT            = examples/examples.doc src
FILE_PATTERNS    = *.cc *.h
INCLUDE_PATH     = examples
TAGFILES         = qt.tag
PERL_PATH        = /usr/bin/perl
SEARCHENGINE     = YES

ソースから Qt-1.44 のドキュメントを再生成するには、以下のような設定ファイルを使用することができます。

PROJECT_NAME         = Qt
OUTPUT_DIRECTORY     = qt_docs
HIDE_UNDOC_MEMBERS   = YES
HIDE_UNDOC_CLASSES   = YES
ENABLE_PREPROCESSING = YES
MACRO_EXPANSION      = YES
EXPAND_ONLY_PREDEF   = YES
SEARCH_INCLUDES      = YES
FULL_PATH_NAMES      = YES
STRIP_FROM_PATH      = $(QTDIR)/
PREDEFINED           = USE_TEMPLATECLASS Q_EXPORT= \
                       QArrayT:=QArray \
                       QListT:=QList \
                       QDictT:=QDict \
                       QQueueT:=QQueue \
                       QVectorT:=QVector \
                       QPtrDictT:=QPtrDict \
                       QIntDictT:=QIntDict \
                       QStackT:=QStack \
                       QDictIteratorT:=QDictIterator \
                       QListIteratorT:=QListIterator \
                       QCacheT:=QCache \
                       QCacheIteratorT:=QCacheIterator \
                       QIntCacheT:=QIntCache \
                       QIntCacheIteratorT:=QIntCacheIterator \
                       QIntDictIteratorT:=QIntDictIterator \
                       QPtrDictIteratorT:=QPtrDictIterator
INPUT                = $(QTDIR)/doc \
                       $(QTDIR)/src/widgets \
                       $(QTDIR)/src/kernel \
                       $(QTDIR)/src/dialogs \
                       $(QTDIR)/src/tools
FILE_PATTERNS        = *.cpp *.h q*.doc
INCLUDE_PATH         = $(QTDIR)/include 
RECURSIVE            = YES

Qt-2.1 のソース用には、以下のような設定をお勧めします:

PROJECT_NAME          = Qt
PROJECT_NUMBER        = 2.1
HIDE_UNDOC_MEMBERS    = YES
HIDE_UNDOC_CLASSES    = YES
SOURCE_BROWSER        = YES
INPUT                 = $(QTDIR)/src
FILE_PATTERNS         = *.cpp *.h q*.doc
RECURSIVE             = YES
EXCLUDE_PATTERNS      = *codec.cpp moc_* */compat/* */3rdparty/*
ALPHABETICAL_INDEX    = YES
COLS_IN_ALPHA_INDEX   = 3
IGNORE_PREFIX         = Q
ENABLE_PREPROCESSING  = YES
MACRO_EXPANSION       = YES
INCLUDE_PATH          = $(QTDIR)/include
PREDEFINED            = Q_PROPERTY(x)= \
                        Q_OVERRIDE(x)= \
                        Q_EXPORT= \
                        Q_ENUMS(x)= \
                        "QT_STATIC_CONST=static const " \
                        _WS_X11_ \
                        INCLUDE_MENUITEM_DEF
EXPAND_ONLY_PREDEF    = YES
EXPAND_AS_DEFINED     = Q_OBJECT_FAKE Q_OBJECT ACTIVATE_SIGNAL_WITH_PARAM \
                        Q_VARIANT_AS

通常なら C プリプロセッサで置換されるいくつかのマクロ名を、ここでは、doxygen のプリプロセッサを使用して置換しています。 ただし、完全なマクロ展開は行われていません。

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