DOXYFILE_ENCODING
このタグでは、設定ファイルのすべての文字に使うエンコードを指定します。デフォルトはUTF-8で、このタグが最初に指定される前のすべてのテキストもUTF-8です。 Doxygenは libiconv
(または、libcにビルトインされているiconv
)を使って変換しています。 可能なエンコードの種類については、http://www.gnu.org/software/libiconv を参照してください。 デフォルト値: UTF-8
PROJECT_NAME
PROJECT_NAME
タグは、一単語 (または、Doxywizardを使っていなければ、ダブルクォートで囲まれた複数単語)からなり、ドキュメントを生成しようとしているプロジェクトの名前となります。 この名前は、生成されたほとんどのページのタイトルとして使われます。 また、少数ですが、別の場所でも使われます。
デフォルト値: My Project
PROJECT_NUMBER
PROJECT_NUMBER
タグは、プロジェクト番号やリビジョン番号を入れるのに使えます。生成されたドキュメントを保管したり、バージョン管理システムを使うような場合に役立つでしょう。
PROJECT_BRIEF
PROJECT_BRIEF
では、プロジェクトについての要約説明を指定できます。この説明は、各ページのトップに表示されるので、見る人がプロジェクトの目的をすばやく確認できます。説明は短くしてください。
PROJECT_LOGO
PROJECT_LOGO
タグでは、ドキュメントに含めたいロゴやアイコンを指定できます。ロゴの高さは、55ピクセル未満、幅は200ピクセル未満にしてください。doxygenはロゴを出力ディレクトリにコピーします。
OUTPUT_DIRECTORY
OUTPUT_DIRECTORY
タグでは、生成されるドキュメントを置く相対パスあるいは絶対パス)を指定します。 相対パスを指定した場合は、doxygen の実行場所からの相対パスとなります。 空白のままにした場合は、カレントディレクトリが使用されます。
CREATE_SUBDIRS
CREATE_SUBDIRS
タグが YES であれば、4096 サブディレクトリ (2階層) を それぞれの出力形式のディレクトリ下に作成し、そこに生成したファイルを分配します。 このオプションは、doxygenに大量のソースファイルを与えたい場合に有用です。生成される全ファイルを同じディレクトリに排出するとファイルシステムのパフォーマンスに問題を起こす恐れがあります。
デフォルト値: NO
OUTPUT_LANGUAGE
OUTPUT_LANGUAGE
タグは、doxygen によって生成されるあらゆるドキュメントの記述言語を指定します。Doxygen は、この情報を使って、すべての既定の文言を適切な言語で生成します。
可能な値: Afrikaans (アフリカーンス語)、Arabic (アラビア語)、Brazilian (ブラジル・ポルトガル語)、Catalan (カタロニア語)、Chinese (中国語)、Chinese-Traditional、Croatian (クロアチア語)、Czech (チェコ語)、Danish (デンマーク語)、Dutch (オランダ語)、Finnish (フィン語)、French (フランス語)、German (ドイツ語)、Greek (ギリシャ語)、Hungarian (ハンガリー語)、Italian (イタリア語)、Japanese (日本語)、Japanese-en、Korean (韓国語)、Korean-en、Lithuanian (リトアニア語)、Norwegian (ノルウェー語)、Persian (ペルシア語)、Polish (ポーランド語)、Portuguese (ポルトガル語)、Romanian (ルーマニア語)、Russian (ロシア語)、Serbian-Cyrillic(セルビア語-キリル文字)、Serbian (セルビア語)、Slovak (スロヴァキア語)、Slovene (スロヴェニア語)、Spanish (スペイン語)、Swedish (スウェーデン語)、Ukrainian (ウクライナ語)、Vietnamese(ベトナム語)。
デフォルト値: English
BRIEF_MEMBER_DESC
BRIEF_MEMBER_DESC
タグが YES
であれば、ファイルやクラスのドキュメントの中で、リストしたメンバーの後に要約説明を置きます (JavaDoc
類似)。 NO
に設定すると、この機能は無効になります。
デフォルト値: YES
REPEAT_BRIEF
REPEAT_BRIEF
タグが YES であれば、メンバーや関数についての要約説明を、詳細説明の前に置きます。
- メモ:
- HIDE_UNDOC_MEMBERS と cfg_brief_member_desc BRIEF_MEMBER_DESC の両方が
NO
に設定された場合は、要約説明は完全に抑制されます。
デフォルト値: YES
ABBREVIATE_BRIEF
このタグは、いろいろなリストでテキストを整形するために使う、ある程度識別力のある、要約説明略語化機能です。 指定したリストの各文字列を要約説明中の主要テキストとして認識すると、テキストから除去し、リスト全体を処理した後、結果を注釈付きテキストとして扱います。 主要テキストとして認識できないときは、要約説明は原文のまま扱います。 このタグが空白の場合は、次の値を使用します(\$name
は自動的に実体名に置き換わる)。 The $name class
, The $name widget
, The $name file
, is
, provides
, specifies
, contains
, represents
, a
, an
, the
ALWAYS_DETAILED_SEC
ALWAYS_DETAILED_SEC
タグ と REPEAT_BRIEF タグの両方が YES
であれば、要約説明しかなくても詳細説明セクションを生成します。
デフォルト値: NO
INLINE_INHERITED_MEMB
INLINE_INHERITED_MEMB
タグが YES であれば、クラスのドキュメントにおいて、 そのクラスの継承メンバー全部を、正規のクラスメンバーのように見せます。 基底クラスのコンストラクタ、デストラクタ、代入演算子は表示されません。
デフォルト値: NO
FULL_PATH_NAMES
FULL_PATH_NAMES
タグが YES
であれば、ファイルリストやヘッダーファイルにおいて、ファイル名の前にフルパスを付加します。 NO
に設定すると、ファイル名を一意にするに充分なだけの最も短いパスが付加されます。
デフォルト値: YES
STRIP_FROM_PATH
STRIP_FROM_PATH
タグを定義することによって、フルパスの一部を除去することができます。除去するのは、パスの先頭部分が定義された文字列の一つにマッチした場合だけです。 ファイルリストで相対パスを示すのに用いることもできます。 空白にすると、起動ディレクトリを除去します。
Note ここでは、絶対パスだけでなく相対パスも指定できます。その場合、doxygenの起動ディレクトリからの相対パスです。
このタグを使うには、FULL_PATH_NAMES を YES
にしてください。
STRIP_FROM_INC_PATH
クラスドキュメントに記載されるパスから、ユーザ定義の一部を除去するのに使います。これは、クラスを利用するためにどのヘッダファイルをインクルードすべきを伝えます。 空白であれば、クラス定義を含むヘッダファイルの名前だけが使われます。 指定する場合は、通常 -I
フラグでコンパイラに渡すインクルードパスを指定してください。
SHORT_NAMES
SHORT_NAMES
タグが YES
であれば、ファイル名をかなり短くします。そのかわり読みにくくなります。 これは、DOS、Mac、CD-ROM といった、長い名前をサポートしていないファイルシステムを使用する場合に有用です。
デフォルト値: NO
JAVADOC_AUTOBRIEF
JAVADOC_AUTOBRIEF
タグが YES
であれば、Javadoc スタイルのコメントの先頭行 (最初の . まで) を要約説明と解釈します。 NO
に設定すると、 JavaDoc スタイルは、Qt スタイルのコメントと同じように振舞います(要約説明として扱うには @brief コマンドを指定する必要があります)。
デフォルト値: NO
QT_AUTOBRIEF
QT_AUTOBRIEF
タグを YES
であれば、Qt スタイルコメントの先頭行 (最初の . まで) を要約説明と解釈します。 NO
に設定すると、Qt スタイルは、通常のQt スタイルコメントと同じように振舞います(要約説明として扱うには \brief コマンドを指定する必要があります)。
デフォルト値: NO
MULTILINE_CPP_IS_BRIEF
MULTILINE_CPP_IS_BRIEF
タグをYES
に設定すると、複数行のC++特別コメントブロック(つまり//!
か ///のついたコメントブロック
)を簡略説明として扱います。 新しいデフォルトでは、複数行のC++コメントブロックを詳細説明として扱います。ですので、元の振る舞いが好まれる場合は、YESにしてください。
Note このタグをYES
にすると、Rational Rose コメントは認識されなくなります。
デフォルト値: NO
INHERIT_DOCS
INHERIT_DOCSタグを YES にすると、ドキュメントがないメンバーの場合、そのメンバーが再実装するメンバーからドキュメントを引き継いできます。
デフォルト値: YES
SEPARATE_MEMBER_PAGES
SEPARATE_MEMBER_PAGES タグを YES
にすると、各メンバーにページを割り当てます。 NOにすると、メンバーのドキュメントは、それを内包するファイル・クラス・名前空間の一部になります。
デフォルト値: NO
TAB_SIZE
TAB_SIZE
タグは、タブの幅 (スペースの数) を設定します。 doxygen は、この値を使用して、コード片においてタブをスペースに置換します。
最小値: 1
, 最大値: 16
, デフォルト値: 4
.
ALIASES
このタグを使えば、ドキュメント内でコマンドとして振る舞うエイリアスを指定できます。エイリアスは、次の形式をしています。
名前=値
たとえば、次の行を追加すると、
"sideeffect=\par Side Effects:\n"
ドキュメント内で \sideeffect (or @sideeffect) というコマンドが使えるようになります。このコマンドは、結果として、"Side Effects:" という見出しを持つユーザ定義のパラグラフを生成します。 エイリアスの値に \n を入れると改行が挿入されます。
TCL_SUBST
このタグでは、ワード・キーワードのマッピング(TCLのみ)の数を指定できます。 このマッピングの形式は、"name=value"
です。 例えば、"class=itcl::class"
を使えば、itcl::class
にコマンドクラスを使えます。
OPTIMIZE_OUTPUT_FOR_C
プロジェクトが C のソースだけからなっている場合は、OPTIMIZE_OUTPUT_FOR_C
タグを YES
に設定してください。 doxygen は、より C に適合した出力を生成します。 たとえば、使用している名前がいくつか異なっていたり、全メンバーのリストが省略される、など。
デフォルト値: NO
OPTIMIZE_OUTPUT_JAVA
JavaやPythonのソースだけでプロジェクトを構成している場合は、OPTIMIZE_OUTPUT_JAVA タグを YES にしてください。すると、その言語により適合した出力を生成します。たとえば、名前空間はパッケージとして提示され、修飾スコープは別の形で提示されるなど。
デフォルト値: NO
OPTIMIZE_FOR_FORTRAN
Fortranソースで構成されるプロジェクトの場合は、OPTIMIZE_FOR_FORTRAN
タグを YES
にしてください。Fortranに適合した出力をします。
デフォルト値: NO
OPTIMIZE_OUTPUT_VHDL
VHDLソースで構成されるプロジェクトの場合は、OPTIMIZE_OUTPUT_VHDL
タグを YES
にしてください。DoxygenはVHDLに適合した出力をします。
デフォルト値: NO
EXTENSION_MAPPING
Doxygenでは、解析するファイルの拡張子にしたがって、パーサーを選択します。 このタグを使えば、特定の拡張子についてどのパーサを使うかを指定できます。 Doxygenには組み込みのマッピングテーブルがありますが、このタグを使えば上書きまたは拡張できます。 指定方式は、ext=languageで、ext にはファイル拡張子を、languageにはパーサを指定します。languageはdoxygenがサポートするパーサーのうちどれかです。IDL, Java, Javascript, C#, C, C++, D, PHP, Objective-C, Python, Fortran, VHDL。
たとえば .incファイル(デフォルトはPHP)をFortranファイルとして扱い、.fファイル(デフォルトはFortran)をCファイルとして扱うには、inc=Fortran f=C
とします。
Note 拡張子がないファイルの場合、no_extension
で代替できます。 Note オリジナルの拡張子の場合、FILE_PATTERNSをセットしてください。さもないと、doxygenがそのファイルを読み込めません。
MARKDOWN_SUPPORT
MARKDOWN_SUPPORT
が有効(デフォルト)であれば、doxygen はすべてのコメントをMarkdownフォーマットに従って前処理します。これは、ドキュメントを読みやすくするためです。詳細は、http://daringfireball.net/projects/markdown/ を参照してください。markdown処理の出力は、doxygen が更に処理を進めますので、doxygen, HTML, XML コマンドを Markdown フォーマットとミックスすることもできます。無効にするのは、下位互換性問題が生じたときだけにしてください。
デフォルト値: YES
AUTOLINK_SUPPORT
有効にすると、doxygen は、ドキュメント付けされたクラスやネームスペースに対応する語句を、その対応するドキュメントにリンクさせようとします。このリンクを避けるには、個別には語句の前に % を置くか、全体としてはAUTOLINK_SUPPORTをNOとします。
デフォルト値: YES
BUILTIN_STL_SUPPORT
STLクラス (std::string
, std::vector
など) を使っていても、STLソース (そのタグファイル) を入力としてインクルードしたくない場合は、このタグを YES にしてください。 するとdoxygenは、STLクラスを引数に含む関数宣言と定義 (たとえば、func(std::string
); と func(std::string) {}
) をマッチングします。 また、STLクラスを含む継承・コラボレーション図をより完璧で正確にすることもできます。
デフォルト値: NO
CPP_CLI_SUPPORT
Microsoftの C++/CLI 言語を使う場合は、解析を有効にするためこのオプションをYESにしてください。
デフォルト値: NO
SIP_SUPPORT
sipソースのみでプロジェクトを構成している場合は、SIP_SUPPORTタグを
YES
にしてください。 すると、通常のC++同様に解析しますが、保護レベルを明示していない限り、すべてのクラスをprivateでなくpublic継承を使っているものと想定します。
デフォルト値: NO
IDL_PROPERTY_SUPPORT
MicrosoftのIDLには、属性のget/setメソッドを示すための propgetとpropput属性があります。このオプションを
YES
(デフォルト)にすると、ドキュメントの中のプロパティでget/setメソッドを入れ替えることができます。ただし、メソッドが単純なタイプをget/setしている場合だけです。そうでない場合や、メソッドを表示したい場合は、このオプションを NO
にしてください。
デフォルト値: YES
DISTRIBUTE_GROUP_DOC
メンバーのグループ化がドキュメント内で使われており、DISTRIBUTE_GROUP_DOC
タグが YES
であれば、グループ内の最初のメンバーのドキュメント (もしあれば) を、そのグループの他のメンバーに対して再利用します。デフォルトでは、グループ内のすべてのメンバーは、明示的にドキュメント付られている必要があります。
デフォルト値: NO
SUBGROUPING
SUBGROUPING タグを YESにすると、同じタイプのクラスメンバーグループ (public 関数群など)が、そのタイプのサブグループ(Public関数セクションなど)として扱われます。サブグループ化を避けるには NO にしてください。これは、クラスごとに \nosubgrouping コマンドを使ってもできます。
デフォルト値: YES
INLINE_GROUPED_CLASSES
INLINE_GROUPED_CLASSESをYESにすると、クラス、構造体、共用体は、それらを
(たとえば
\ingroup を使って)含むグループ内に表示されます。別のページ(HTML,Manページ)や、別のセクション( ,RTF)にはなりません。
Note SEPARATE_MEMBER_PAGES との組み合わせでは、この機能は働きません。
デフォルト値: NO
INLINE_SIMPLE_STRUCTS
INLINE_SIMPLE_STRUCTS
タグを YES
にすると、publicなデータ要素または単純なtypedef要素だけで構成される、構造体・クラス・共用体の場合、それらが定義されているスコープ(つまり、ファイル・名前空間・グループドキュメント)内のドキュメントにインラインで表示されます。 NOであれば、これらは別のページ
(HTML/Manページ)または別のセクション( and RTF)に表示されます。
デフォルト値: NO
TYPEDEF_HIDES_STRUCT
TYPEDEF_HIDES_STRUCT
を YES にすると、struct, union, enum の typedef は、typedef の名をつけて、struct, union, enum としてドキュメント出力されます。 typedef struct TypeS {} TypeT
という構造の場合は、TypeTという名の
struct として出力されます。 TYPEDEF_HIDES_STRUCT
を NO にすると、typedef は、ファイル、名前空間、またはクラスのメンバーとして出力されます。struct は TypeS
という名で出力されます。 この機能は、C言語で、コーディング規約によって複合型はすべて typedef で定義され、typedef だけが参照され、タグ名は参照されない場合に、有用です。
デフォルト値: NO
LOOKUP_CACHE_SIZE
SYMBOL_CACHE_SIZE
同様、シンボルの検索用キャッシュのサイズを指定します。このキャッシュを使って、名前とスコープでシンボルを解決します。この処理は負荷が高く、同じシンボルがコードに複数出現することが多いので、doxygen は解決済みのシンボルをキャッシュしています。キャッシュが小さすぎるとdoxygen は遅くなります。大きすぎると、メモリを食い尽くします。サイズは、 で与えます。有効な範囲は、0..9で、デフォルトは0です。 シンボルのキャッシュサイズに従います。 タスクが終わると、doxygenはキャッシュの使用情報を報告し、速度の観点から適度なキャッシュサイズを提示します。
最小値: 0
, 最小値: 9
, デフォルト値:0
EXTRACT_ALL
EXTRACT_ALLタグが
YES
であれば、ドキュメントが得られなくても、ドキュメント内の要素はすべてドキュメント付けされているものとして扱います。ただし、EXTRACT_PRIVATE タグと EXTRACT_STATIC タグが YES
でなければ、privateクラスメンバーとstaticファイルメンバーは隠します。
- 覚え書き
- このタグによって、ドキュメントのないメンバーについての警告(WARNINGS タグが
YESであれば普通有効
)は無効になります。
デフォルト値: NO
EXTRACT_PRIVATE
EXTRACT_PRIVATE
タグが YES
であれば、クラスの private メンバーがすべてドキュメントに出力されます。
デフォルト値: NO
EXTRACT_STATIC
EXTRACT_STATIC
タグが YES
であれば、ファイルの static メンバーがすべてドキュメントに出力されます。
デフォルト値: NO
EXTRACT_LOCAL_CLASSES
EXTRACT_LOCAL_CLASSES
タグが YES
であれば、ソースファイルの中でローカルに定義されたクラス (及び構造体) はすべてドキュメントに出力されます。 NO
であれば、ヘッダファイルに定義されたクラスだけが出力されます。 Javaのソースには無効です。
デフォルト値: YES
EXTRACT_LOCAL_METHODS
このフラグは、Objective-C コードにだけ有効です。YES
であれば、実装部分には定義されていてもインターフェースには定義されていないローカルメソッドは、ドキュメントにインクルードされます。 NO
(デフォルト)であれば、インターフェースに定義されているメソッドだけがインクルードされます。
デフォルト値: NO
EXTRACT_ANON_NSPACES
このフラグをYESにすると、無名の名前空間が抽出されて、ドキュメントに'anonymous_namespace{file}'という名前空間として、表示されます。fileは、無名名前空間を含むファイルの基底名です。デフォルトでは表示されません。
デフォルト値: NO
HIDE_UNDOC_MEMBERS
HIDE_UNDOC_MEMBERS
タグが YES
であれば、ドキュメント付けされているクラスやファイルの中のメンバーで、ドキュメント付けされていないものはすべて隠されます。 NO
(デフォルト)であれば、これらメンバーは様々な概要にインクルードされますが、これらのドキュメントセクションは生成されません。 EXTRACT_ALL
が有効であれば、このタグは無効です。
デフォルト値: NO
HIDE_UNDOC_CLASSES
HIDE_UNDOC_CLASSESS
タグが YES
であれば、ドキュメント付けされていないクラスはすべて隠されます。 NO
(デフォルト)であれば、これらクラスは様々な概要にインクルードされます。 EXTRACT_ALL が有効であれば、このタグは無効です。
デフォルト値: NO
HIDE_FRIEND_COMPOUNDS
HIDE_FRIEND_COMPOUNDS
タグが YES であれば、friend (クラス、構造体、共用体) 宣言はすべて隠されます。 NO (デフォルト)であれば、これら宣言はドキュメントに出力されます。
デフォルト値: NO
HIDE_IN_BODY_DOCS
HIDE_IN_BODY_DOCS
タグが YES
であれば、関数本体の内部で見つかったドキュメントブロックはすべて隠されます。NOであれば、これらブロックは関数の詳細説明ブロックに追加します。
デフォルト値: NO
INTERNAL_DOCS
INTERNAL_DOCS
タグは、 \internal コマンドに続くドキュメントをインクルードするか否かを決定します。NO
であれば、除外されます。出力するのであれば、YES
にしてください。
デフォルト値: NO
CASE_SENSE_NAMES
CASE_SENSE_NAMES
タグが NO
であれば、ファイル名を小文字だけで生成します。 YES
であれば、大文字でも生成します。 名前が同じで大文字小文字の違いしかないクラスやファイルがあったり、ファイル名に大文字小文字の区別があるファイルシステムの場合に、有用です。 Windowsユーザは通常 NO
に設定してください。
デフォルト値: システム依存
HIDE_SCOPE_NAMES
HIDE_SCOPE_NAMES
タグが NO
であれば、メンバーのクラスと名前空間の全スコープがドキュメントに出力されます。YES
であれば、スコープは隠されます。
デフォルト値: NO
SHOW_INCLUDE_FILES
SHOW_INCLUDE_FILES タグが YES
であれば、ファイルがincludeしているファイルのリストを、そのファイルのドキュメントに出力します。
デフォルト値: YES
FORCE_LOCAL_INCLUDES
FORCE_LOCAL_INCLUDES
タグが YES
であれば、角括弧でなく二重引用符でincludeされているファイルを、ドキュメントにリストアップします。
デフォルト値: NO
INLINE_INFO
INLINE_INFO
タグが YES
であれば、インラインメンバーを示すタグ [inline] をドキュメントに挿入します。
デフォルト値: YES
SORT_MEMBER_DOCS
SORT_MEMBER_DOCS
タグが YES
であれば、ファイルとクラスのメンバーの(詳細な)ドキュメントを、メンバー名のアルファベット順にソートして出力します。 NO
であれば、メンバーは宣言順に出力されます。
デフォルト値: YES
SORT_BRIEF_DOCS
SORT_BRIEF_DOCS
タグが YES
であれば、ファイルや名前空間、クラスのメンバーの 要約説明を、メンバー名のアルファベット順にソートして出力します。 NO
であれば、メンバーの宣言順に出力します。
デフォルト値: NO
SORT_MEMBERS_CTORS_1ST
SORT_MEMBERS_CTORS_1ST
タグがYESであれば、クラスメンバーの
(要約と詳細)ドキュメントを、コンストラクタとデストラクタが最初になるように、ソートします。NO
(デフォルト)であれば、コンストラクタの並びは、SORT_BRIEF_DOCS と SORT_MEMBER_DOCSで定義された順序に依存します。
- 覚え書き
- SORT_BRIEF_DOCS が
NO
であれば、要約メンバードキュメントのソートに関して、このオプションは無視されます。
-
SORT_MEMBER_DOCS が
NO
であれば、詳細メンバードキュメントのソートに関して、このオプションは無視されます。
デフォルト値: NO
SORT_GROUP_NAMES
SORT_GROUP_NAMES
タグがYESであれば、グループ名の階層をアルファベット順にソートします。NO
であれば、グループ名は定義した順に出力します。
デフォルト値: NO
SORT_BY_SCOPE_NAME
-
SORT_BY_SCOPE_NAMEタグがYESであれば、クラスリストを、名前空間を含めて、完全修飾名でソートします。
NO
であれば、名前空間の部は含めず、クラス名だけでソートします。
- 覚え書き
- このオプションは、HIDE_SCOPE_NAMES が
YESのときはあまり役に立ちません。
-
このオプションは、クラスリストだけに有効で、アルファベット順リストには無効です。 デフォルト値:
NO
STRICT_PROTO_MATCHING
このオプションが有効で、関数の全パラメータの解決をうまくできない場合、doxygenはプロトタイプと実装とのマッチングをしません。候補がひとつしかない場合でも、単純な文字列比較で候補が決まる場合でも、マッチングをしません。 このオプションを無効にすれば、そのような場合でも、プロトタイプと実装とのマッチングを受け入れます。
デフォルト値: NO
GENERATE_TODOLIST
GENERATE_TODOLIST タグは、todoリストの生成(YES
)、非生成(NO
)を制御します。 このリストは、\todo コマンドをドキュメントに指定することで、作成します。
デフォルト値: YES
GENERATE_TESTLIST
GENERATE_TESTLIST タグは、testリストの生成(YES
)、非生成(NO
)を制御します。 このリストは、\test コマンドをドキュメントに指定することで、作成します。
デフォルト値: YES
GENERATE_BUGLIST
GENERATE_BUGLIST タグは、bugリストの生成(YES
)、非生成(NO
)を制御します。 このリストは、\bug コマンドをドキュメントに指定することで、作成します。 デフォルト値: YES
GENERATE_DEPRECATEDLIST
GENERATE_DEPRECATEDLIST タグは、非推奨リストの生成(YES
)、非生成(NO
)を制御します。このリストは、\deprecated コマンドをドキュメントに指定することで、作成します。
デフォルト値: YES
ENABLED_SECTIONS
ENABLED_SECTIONS
タグは、条件付ドキュメントセクションを出力するときに使います。 条件付ドキュメントセクションは、\if <section-label> ... \endif ブロックと、 \cond <section-label> ... \endcond ブロックでマークします。
MAX_INITIALIZER_LINES
MAX_INITIALIZER_LINES
タグは、変数やマクロ、defineの初期値がドキュメント内にとれる最大の行数を決定します。 初期化子の行数が指定行数より多いと、出力されません。初期化子を完全に隠すには、 このタグを 0 にしてください。変数や マクロ、define の個々の値の出力は、 このタグの設定にかかわらず、 \showinitializer コマンドや、 \hideinitializer コマンドをドキュメントに使うことで制御できます。
最小値: 0
, 最大値: 10000
, デフォルト値: 30
SHOW_USED_FILES
クラスや構造体のドキュメントの下にファイルリストを生成しないようにするには、SHOW_USED_FILESタグを
NO
にしてください。YES
にすると、リストは、そのドキュメントを生成するのに使ったファイルのリストを出力します。
デフォルト値: YES
SHOW_FILES
SHOW_FILESタグをNO
にすれば、Filesページの生成を無効にできます。
Quick Indexと、Folder Tree View (指定されていれば)に Files要素が出ません。 デフォルトは YESです。
デフォルト値: YES
SHOW_NAMESPACES
SHOW_NAMESPACESタグをNO
にすれば、Namespacesページの生成を無効にできます。
Quick Indexと、Folder Tree View (指定されていれば)に Namespaces要素が出ません。 デフォルトは YESです。
デフォルト値: YES
FILE_VERSION_FILTER
FILE_VERSION_FILTER
は、各ファイルの現バージョンを取得(大抵はバージョン制御システムから)しようとするプログラムやスクリプトを指定するのに使います。 doxygenは、 command input-file
コマンド を (popen() を介して)実行してプログラムを起動します。command
は FILE_VERSION_FILTER
タグの値で、input-file
は doxygenが提供する入力ファイル名です。 プログラムが標準出力に書き込むものが、ファイルバージョンとして使われます。
unixでシェルスクリプトをフィルターとして使った例
FILE_VERSION_FILTER = "/bin/sh versionfilter.sh"
CVS用シェルスクリプトの例
#!/bin/sh
cvs status $1 | sed -n 's/^[ \]*Working revision:[ \t]*\([0-9][0-9\.]*\).*/\1/p'
サブバージョン用シェルスクリプトの例
#!/bin/sh
svn stat -v $1 | sed -n 's/^[ A-Z?\*|!]\{1,15\}/r/;s/ \{1,15\}/\/r/;s/ .*//p'
ClearCase用フィルターの例
FILE_VERSION_INFO = "cleartool desc -fmt \%Vn"
LAYOUT_FILE
LAYOUT_FILEタグでは、doxygenが解析するレイアウトファイルを指定します。レイアウトファイルは、生成する出力ファイルのグローバルな構造を出力形式に依存しない形で制御します。デフォルトのレイアウトファイルを作るには
-l
オプションを付けて起動します。その後にファイル名を指定できますが、デフォルトのレイアウトファイルは DoxygenLayout.xmlです。
DoxygenLayout.xmlがあるディレクトリで起動すると、LAYOUT_FILE
タグが空でも、自動的にDoxygenLayout.xmlを解析します。
CITE_BIB_FILES
CITE_BIB_FILES
タグを使えば、リファレンス定義を含んだbibファイルを一つ以上指定できます。指定は、<code>.bibファイルのリストでなければなりません。<code>.bib
拡張子は、省略されていれば自動的に追加されます。このコマンドを使うには、bibtex
ツールをインストールする必要があります。詳しくは、http://en.wikipedia.org/wiki/BibTeX を参照してください。 用に、書誌のスタイルを制御するには、LATEX_BIB_STYLE を使います。 この機能を利用するには、検索パスに \ bibtexと perlが必要です。
リファレンスの作り方については、\cite をご覧ください。
INPUT
INPUT
タグでは、ドキュメント付けしたソースファイルを含むファイルまたはディレクトリを指定します myfile.cpp
のようなファイル名、あるいは /usr/src/myproject
のような ディレクトリ名を指定することができます。 ファイルやディレクトリを複数指定する場合は、それらをスペースで区切ります。
- 覚え書き
- このタグが空の場合、カレントディレクトリが探索されます。
INPUT_ENCODING
このタグでは、doxygenが解析するソースファイルの文字エンコードを指定します。Doxygen内部ではUTF-8を使用しており、このタグのデフォルトのエンコードも同じです。 Doxygenはlibiconv
(libc
にビルトインされているiconv
)を使って変換しています。 指定可能なエンコードの種類については、http://www.gnu.org/software/libiconvを参照してください。
デフォルト値: UTF-8
FILE_PATTERNS
INPUT タグの値にディレクトリが含まれている場合、FILE_PATTERNS
タグで、(*.cpp
, *.h
のような) 複数のワイルドカードパターンを指定し、ディレクトリ内のソースファイルをフィルタリングすることができます。 ブランクのままだと、以下のパターンがテストされます。 *.c
, *.cc
, *.cxx
, *.cpp
, *.c++
, *.java
, *.ii
, *.ixx
, *.ipp
, *.i++
, *.inl
, *.idl
, *.ddl
, *.odl
, *.h
, *.hh
, *.hxx
, *.hpp
, *.h++
, *.cs
, *.d
, *.php
, *.php4
, *.php5
, *.phtml
, *.inc
, *.m
, *.markdown
, *.md
, *.mm
, *.dox
, *.py
, *.f90
, *.f
, *.for
, *.tcl
, *.vhd
, *.vhdl
, *.ucf
, *.qsf
, *.as
and *.js
.
RECURSIVE
RECURSIVE
タグでは、サブディレクトリに対しても入力ファイルの検索を行うかを指定します。 可能な値は、YES
または NO
です。ブランクのままなら、NO
(検索しない) となります。
デフォルト値: NO
EXCLUDE
EXCLUDE
タグでは、INPUT
ソースファイルから除外したいファイルやディレクトリを指定します。この方法を使うと、ルートがINPUTタグで指定したディレクトリのサブディレクトリを除外することが簡単にできます。 ここで相対パスとは、doxygen を実行するディレクトリとの相対です。
EXCLUDE_SYMLINKS
EXCLUDE_SYMLINKS
タグでは、シンボリックリンク(unixファイルシステムの特徴)であるファイルやディレクトリを、入力から除外するか否かを選ぶのに使います。
デフォルト値: NO
EXCLUDE_PATTERNS
INPUT タグの値にディレクトリが含まれている場合、EXCLUDE_PATTERNS
タグに複数のワイルドカードパターンを指定することにより、これらのディレクトリから特定のファイルを除外できます。 注: ワイルドカードは、絶対パスでのファイルについて検索しますので、すべてのtestディレクトリを除外するには *
/test/
*
と指定してください。
EXCLUDE_SYMBOLS
EXCLUDE_SYMBOLS
タグに一つ以上のシンボル名(名前空間、クラス、関数など)を指定して、出力から除外することができます。 シンボル名には、完全修飾名、単語、あるいはワイルドカードを使えば部分文字列を使えます。例: ANamespace
, AClass
, AClass::ANamespace
, ANamespace::*Test
注: ワイルドカードは、絶対パスでのファイルについて検索しますので、すべてのtestディレクトリを除外するには *
/test/
*
と指定してください。
EXAMPLE_PATH
EXAMPLE_PATH
タグを使用すると、インクルードされているサンプルコード片を含むファイルやディレクトリを、1つまたは複数、指定することができます(セクション \include の "\\include command" を参照)。
EXAMPLE_PATTERNS
EXAMPLE_PATHタグの値にディレクトリが含まれている場合、EXAMPLE_PATTERNS
タグを使用して (*.cpp
,*.h
のような) ひとつ以上のワイルドカードパターンを指定し、ディレクトリ内のソースファイルをフィルタリングすることができます。 ブランクのままだと、すべてのファイルがインクルードされます。
EXAMPLE_RECURSIVE
EXAMPLE_RECURSIVE タグが YES
であれば、\include コマンド、\dontincludeコマンドで使うべき入力ファイルがないか、サブディレクトリを検索します。 これは、RECURSIVE タグの値を無視します。
デフォルト値: NO
IMAGE_PATH
IMAGE_PATH
タグを使用すると、ドキュメントにインクルードする画像を格納する、ひとつ以上ののファイルやディレクトリを指定することができます (\image コマンドを参照)。
INPUT_FILTER
INPUT_FILTER
タグでは、各入力ファイルをフィルタリングするのに使うプログラムを指定します。doxygen は、フィルタープログラムを起動するために、次のコマンドを (popen()
を介して) 実行します。
<filter> <input-file>
ここで、<filter>
は、INPUT_FILTER
タグの値です。 また、<input-file>
は、入力ファイルの名前です。 doxygen は、その後、フィルタープログラムが標準出力に書き出した出力を使用します。 FILTER_PATTERNSが指定されていれば、このタグは無視されます。
フィルターに行を追加したり削除してはいけません。フィルタはコードをスキャンする前に使い、出力コードを生成するときには使われません。行の追加・削除が行われると、アンカーが正しく配置されません。
FILTER_PATTERNS
FILTER_PATTERNS
タグを使って、ファイルパターン毎にフィルターを指定できます。 doxygen は、ファイル名をパターンと比較し、マッチすればフィルターを充てます。 フィルターは、次のような形のリストです。 pattern=filter (*.cpp=my_cpp_filter
のような) フィルターがどう使われるかについて詳しくは、INPUT_FILTER を見てください。 FILTER_PATTERNS
が空か、あるいはパターンのどれともファイル名とマッチしなければ、INPUT_FILTER が適用されます。
FILTER_SOURCE_FILES
FILTER_SOURCE_FILES
が YES
であれば、入力フィルター(INPUT_FILTER を使って指定していれば)を、ブラウジング用(SOURCE_BROWSERがYESの場合
)のソースファイルを作るのに使う入力ファイルをフィルタリングするのにも使います。
デフォルト値: NO
FILTER_SOURCE_PATTERNS
FILTER_SOURCE_PATTERNS
タグを使えば、ファイルパターンごとにソースフィルタを指定できます。このパターンは、FILTER_PATTERN の設定をオーバーライドします。 *.ext=
を使って、特定のパターンに対してソースフィルタを無効にすることも可能です(フィルターの名前なしで)。 FILTER_SOURCE_FILES が有効のときだけ、このオプションは有効です。
USE_MDFILE_AS_MAINPAGE
USE_MD_FILE_AS_MAINPAGE
タグが、入力の一部としてmarkdown ファイルの名前を参照しているならば、その内容がメインページ(index.html
)に配置されます。例えば GitHub にプロジェクトを置いていて、導入ページをdoxygen 出力にも再利用したいといった場合に利用できます。
GENERATE_HTML
GENERATE_HTML
タグが YES
(デフォルト) に設定されている場合、HTML 出力を生成します。
デフォルト値: YES
HTML_OUTPUT
HTML_OUTPUT
タグを使用すると、HTML ドキュメントが出力される場所を指定することができます。 相対パスが指定された場合は、その前に OUTPUT_DIRECTORYの値が付加されます。 デフォルト値: html
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_FILE_EXTENSION
HTML_FILE_EXTENSION
タグを使えば、生成される HTML ページのファイル拡張子 (.htm, .php, .asp
など)を指定できます。
デフォルト値: .html
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_HEADER
HTML_HEADER
タグを使用して、生成される各 HTML ページの先頭に付加する、ユーザ定義の HTML ヘッダーファイルを指定できます。 このタグを空にしておくと、doxygenは標準のヘッダを生成します。
HTML として正当なものにするには、スクリプトを含むヘッダファイルやスタイルシートが必要(GENERATE_TREEVIEWなどで設定)ですが、まずは次のコマンドによってデフォルトのヘッダを作成します。
doxygen -w html new_header.html new_footer.html new_stylesheet.css YourConfigFile
次に、new_header.htmlを変更することをお勧めします。
doxygenが通常使っているデフォルトヘッダを生成する方法は、doxygen_usage を参照してください。
- 覚え書き
- ヘッダは変更されますので、doxygenバージョンが上がればデフォルトヘッダを再生成する必要があります。以下のマーカーは、ヘッダー・フッター内部では特別な意味を持ちます。
$title
- はページタイトルに置換されます。
$datetime
- は現在日時に置換されます。
$date
- は現在日付に置換されます。
$year
- は現在年に置換されます。
$doxygenversion
- はDoxygenのバージョンに置換されます。
$projectname
- はプロジェクト名に置換されます(PROJECT_NAME参照)。
$projectnumber
- はプロジェクトナンバーに置換されます(PROJECT_NUMBER参照)。
$projectbrief
- はプロジェクト要約説明に置換されます(参照 PROJECT_BRIEF)。
$projectlogo
- は、プロジェクトロゴに置換されます(参照 PROJECT_LOGO)。
$treeview
- は、ナビゲーションツリーに必要なjavascriptやスタイルシートへのリンクに置換されます(ただし、GENERATE_TREEVIEW が無効であれば空文字列)。
$search
- は、検索エンジンに必要なjavascriptやスタイルシートへのリンクに置換されます(ただし、SEARCHENGINE が無効であれば空文字列)。
$mathjax
- は、MathJax機能に必要なjavascriptやスタイルシートへのリンクに置換されます(ただし、USE_MATHJAX が無効であれば空文字列)。
$relpath\^
- CREATE_SUBDIRS が有効であれば、
$relpath\^
コマンドを使って、HTML 出力ディレクトリのルートに対する相対パスを作るよう指定できます。 たとえば、$relpath^doxygen.css
は、標準スタイルシートを指します。
設定によるヘッダとフッタのレイアウトの違いに対処するため、ヘッダには特別なブロックを含めることもできます。このブロックは、設定によって、出力へコピーまたはスキップできます。次のような形式です。
<!--BEGIN BLOCKNAME-->
条件BLOCKNAME が成立すれば、コピーされる内容。
<!--END BLOCKNAME-->
<!--BEGIN !BLOCKNAME-->
条件BLOCKNAME が成立しなければ、コピーされる内容。
<!--END !BLOCKNAME-->
ブロック名には、次のような名前を指定できます。
DISABLE_INDEX
- このブロックの中身は、DISABLE_INDEX が有効(インデックスが無効)ならば、出力にコピーされます。
GENERATE_TREEVIEW
- このブロックの中身は、GENERATE_TREEVIEW が有効ならば、出力にコピーされます。
SEARCHENGINE
- このブロックの中身は、SEARCHENGINE が有効ならば、出力にコピーされます。
PROJECT_NAME
- このブロックの中身は、PROJECT_NAME に有効な文字列があれば、出力にコピーされます。
PROJECT_NUMBER
- このブロックの中身は、PROJECT_NUMBER に有効な値があれば、出力にコピーされます。
PROJECT_BRIEF
- このブロックの中身は、PROJECT_BRIEF に有効な値があれば、出力にコピーされます。
PROJECT_LOGO
- このブロックの中身は、PROJECT_LOGO に有効な値があれば、出力にコピーされます。
TITLEAREA
- このブロックの中身は、各ページのトップにタイトルがあれば、出力にコピーされます。この条件がたつのは、次の場合です。PROJECT_NAME, PROJECT_BRIEF, PROJECT_LOGO のうちどれかが指定されているとき、あるいは、DISABLE_INDEXと SEARCHENGINEの両方が有効のときです。
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYES
にしてください。
HTML_FOOTER
HTML_FOOTER
タグを使用すれば、ユーザ定義の HTML フッターファイルを指定できます。生成されるHTMLページの各ページに使用されます。 タグがブランクのままだと、doxygen は標準的なフッターを生成します。
デフォルトフッターの生成方法や、フッター内で使用できる特別なコマンドに関して詳しくは、HTML_HEADER を参照してください。 doxygen が通常使用するデフォルトのフッターをどのように生成するか、 ということに関しては、セクション doxygen_usage を参照してください。
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYES
にしてください。
HTML_STYLESHEET
HTML_STYLESHEET
タグを使えば、各 HTML ページで用いる、ユーザ定義のカスケーディングスタイルシートを指定できます。HTML 出力の見映えを微調整するのに使えます。 ブランクのままだと、doxygen は、デフォルトのスタイルシートを生成します。 doxygenが通常使用するスタイルシートの生成については、セクション doxygen_usage を参照してください。
- 覚え書き
- このタグよりも、HTML_EXTRA_STYLESHEET を使用するようお勧めします。そちらのほうがより堅牢であり、このタグは将来廃止されるでしょう。
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYES
にしてください。
HTML_EXTRA_STYLESHEET
HTML_EXTRA_STYLESHEET
タグを使えば、追加のユーザー定義のカスケーディングスタイルシートを指定できます。これは、doxygenが作る標準のスタイルシートの後ろにインクルードされます。このオプションを使うと、スタイルの一部を無効にできます。このタグは、HTML_STYLESHEET よりも好まれます。標準のスタイルシートを入れ替えないので、将来更新されても問題が起きないからです。doxygenはスタイルシートファイルを出力ディレクトリにコピーします。
コンテンツ領域が固定幅となるスタイルシートの例を示します。
body {
background-color: #CCC;
color: black;
margin: 0;
}
div.contents {
margin-bottom: 10px;
padding: 12px;
margin-left: auto;
margin-right: auto;
width: 960px;
background-color: white;
border-radius: 8px;
}
#titlearea {
background-color: white;
}
hr.footer {
display: none;
}
.footer {
background-color: #AAA;
}
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_EXTRA_FILES
HTML_EXTRA_FILESタグでは、HTML
出力ディレクトリにコピーしたいイメージファイルやソースファイルを指定できます。 ファイルは、HTML 出力ディレクトリにコピーされます。 これらのファイルをロードするには、HTML_HEADER ファイルや HTML_FOOTER ファイルで、$relpath^
マーカーを使ってください。HTML_STYLESHEET ファイルでは、ファイル名だけを使ってください。 また、これらのファイルは、そのままコピーされます。コマンドやマーカーで指定はできません。
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_COLORSTYLE_HUE
HTML_COLORSTYLE_HUE
タグは、HTML 出力の色を制御します。 Doxygen は、この色にしたがって、スタイルシートや背景のイメージを調整します。 色相は、カラーホイール上の角度で指定します。詳しくは、http://en.wikipedia.org/wiki/Hue を参照してください。 たとえば、0は赤、60は黄、120は緑、180はシアン、240は青、300はパープル、360は赤です。
最小値: 0
, 最大値: 359
, デフォルト値: 220
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_COLORSTYLE_SAT
HTML_COLORSTYLE_SAT
タグでは、HTML出力での色の純度(彩度)を指定します。0は、グレースケールを、255は、最も鮮明な色です。
最小値: 0
, 最大値: 255
, デフォルト値: 100
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_COLORSTYLE_GAMMA
HTML_COLORSTYLE_GAMMA
タグで、HTML出力での色の輝度成分に作用するガンマ補正を制御します。 100以下の値は、だんだんに出力を明るく、100以上は暗くします。100で除算した結果が、実際に使われるガンマ値です。80は0.8、220は2.2、100はガンマを変えません。
最小値: 40
, 最大値: 240
, デフォルト値: 80
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_TIMESTAMP
HTML_TIMESTAMP
タグが YES
であれば、各HTMLページが生成される際に、フッターに生成日時が出力されます。NO
にすると、複数起動の結果を比較しやすくなります。
デフォルト値: YES
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_DYNAMIC_SECTIONS
HTML_DYNAMIC_SECTIONSが
YESであれば、生成されるHTMLドキュメントに、ページのロード後に表示非表示を制御できるセクションが生成されます。
デフォルト値: NO
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
HTML_NUM_INDEX_ENTRIES
HTML_INDEX_NUM_ENTRIES を使えば、さまざまな木構造のインデックスに最初に表示するエントリーの数を制御できます。後で、ユーザーはエントリーを動的に広げたり折りたたんだりできます。doxygen は、木を広げて、指定した数のエントリーが見えるようにします(完全に折りたたんだ木がすでにこの数を超えていなければ)。エントリー数を1にすると、デフォルトで完全に折りたたんだ木を作ります。0は特別な数値で、無数のエントリーを表わし、デフォルトで完全に広げた木となります。
最小値: 0
, 最大値: 9999
, デフォルト値: 100
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
GENERATE_DOCSET
GENERATE_DOCSETが
YESであれば、追加のインデックスファイルが生成され、Appleの
Apple Xcode 3統合開発環境の入力ファイルとして使えます。この環境は、OSX 10.5 (Leopard)で導入されました。 ドキュメントセットを作るため、HTML出力ディレクトリにMakefileが生成されます。makeを実行してドキュメントセットをつくり、
make install
を実行してそれを ~/Library/Developer/Shared/Documentation/DocSets
にインストールします。Xcodeは起動時にそれを見つけます。詳しくは、この記事を参照してください。
デフォルト値: NO
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
DOCSET_FEEDNAME
このタグでdocsetフィード名が決まります。ドキュメントフィードは、ひとつのプロバイダ(会社や製品スイート)からの複数のドキュメントセットをグループ化するための包括を提供します。 デフォルト値: Doxygen generated docs
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
DOCSET_BUNDLE_ID
GENERATE_DOCSET
が YESであれば、このタグでドキュメントセットのバンドルを特定する文字列を指定できます。文字列は
com.mycompany.MyDocSet
のような逆ドメインネーム形式です。doxygenはその名前に .docset
を付加します。
デフォルト値: org.doxygen.Project
.
このタグを使うには、GENERATE_HTMLをYESにします。
DOCSET_PUBLISHER_ID
GENERATE_PUBLISHER_ID
が YESであれば、このタグでドキュメントの発行者を特定する文字列を指定できます。文字列は
com.mycompany.MyDocSet
のような逆ドメインネーム形式です。
デフォルト値: org.doxygen.Publisher
. このタグを使うには、 GENERATE_DOCSET をYESにします。
DOCSET_PUBLISHER_NAME
GENERATE_PUBLISHER_NAME
タグは、ドキュメントの発行者を特定します。
デフォルト値: Publisher
このタグを使うには、 GENERATE_DOCSET をYESにします。
GENERATE_HTMLHELP
GENERATE_HTMLHELP
タグが YES
であれば、doxygen は、さらに、3つの HTML インデックスファイルを生成します。index.hhp、index.hhc、index.hhk
です。
index.hhp
は、Windows
の Microsoft's HTML Help Workshop によって読み込まれるプロジェクトファイルです。
HTML Help Workshop は、doxygen によって生成された全 HTML 出力を 一つの圧縮 HTML ファイル (.chm
) に変換することができるコンパイラを持っています。 圧縮 HTML ファイルは、現在は Windows 98 のヘルプフォーマットとして使用されていますが、将来、すべての Windows プラットフォーム上で、旧来の Windows ヘルプフォーマット(.hlp
)に取って代わるでしょう。 圧縮 HTML ファイルにはまた、インデックスと目次も含まれていて、ドキュメント内で単語を探すことができます。 HTML workshop には、圧縮 HTML ファイルのビューアも含まれています。
デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 GENERATE_DOCSET をYESにします。
CHM_FILE
GENERATE_HTMLHELP
タグが YES
であれば、CHM_FILE
タグを使って、生成される .chm
ファイルのファイル名を指定できます。 .chm
ファイルが html 出力ディレクトリに書き込まれないようにするには、ファイルの前にパスを追加してください。
このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELP をYESにします。
HHC_LOCATION
GENERATE_HTMLHELP
タグが YES
であれば、HHC_LOCATION
タグを使って、HTML ヘルプコンパイラ (hhc.exe
) の場所 (ファイル名も含めた絶対パス) を指定できます。 このタグが空白でなければ、doxygen は 生成された index.hhp上で、HTML
ヘルプコンパイラを起動しようとします。
ファイルには、絶対パスを指定してください。 このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELP をYESにします。
GENERATE_CHI
GENERATE_HTMLHELP
タグが YES
であれば、GENERATE_CHI
フラグによって、<tt>.chi インデックスファイルを生成する(YES
)か、マスターの .chm
ファイルにインクルードさせる (NO
) かを指定できます。
デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELP をYESにします。
CHM_INDEX_ENCODING
GENERATE_HTMLHELP
タグが YES
であれば、CHM_INDEX_ENCODING
は、HTML Help Workshop Index Key File (hhk
)、HTML Help workshop Contents (hhc
)、プロジェクトファイルコンテンツをエンコードするのに使われます。
このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELP をYESにします。
BINARY_TOC
GENERATE_HTMLHELP
タグが YES
であれば、BINARY_TOC
フラグによって、バイナリの目次を生成する (YES
)か、.chm ファイルの中に通常の目次を生成する (NO
) かを指定できます。
デフォルト値: NO
このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELP をYESにします。
TOC_EXPAND
TOC_EXPAND
フラグが YES
であれば、HTML ヘルプドキュメントの目次とツリービューに、グループメンバーに対する拡張項目を追加します。
デフォルト値: NO
このタグを使うには、 GENERATE_HTMLHELP をYESにします。
GENERATE_QHP
GENERATE_QHPタグがYESで、
cfg_qhp_namespace "QHP_NAMESPACE"と QHP_VIRTUAL_FOLDERが設定されていれば、追加のインデックスファイルが生成され、Qtのqhelpgeneratorの入力ファイルに使えます。qhelpgeneratorは、Qtの圧縮ヘルプ(.qsh
)を生成して、生成したHTMLドキュメントに出力します。
デフォルト値: NO
このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
QCH_FILE
QHG_LOCATION タグを指定している場合、QCH_FILEタグを使って、出力<tt>.qchファイルの名前を指定できます。パスは、HTML出力ディレクトリに対する相対パスです。
このタグを使うには、 GENERATE_QHP をYESにします。
QHP_NAMESPACE
QHP_NAMESPACEタグでは、Qtヘルププロジェクト出力を生成するときに使う名前空間を指定します。詳しくは、Qt Help Project / Namespaceを参照してください。 デフォルト値: org.doxygen.Project
. このタグを使うには、 GENERATE_QHP をYESにします。
QHP_VIRTUAL_FOLDER
QHP_VIRTUAL_FOLDERタグでは、Qtヘルププロジェクト出力を生成するときに使う名前空間を指定します。詳しくは、Qt Help Project / Virtual Foldersを参照してください。 デフォルト値: doc
. このタグを使うには、 GENERATE_QHP をYESにします。
QHP_CUST_FILTER_NAME
QHP_CUST_FILTER_NAMEでは、追加するカスタムフィルタの名前を指定します。詳しくは、Qt Help Project / Custom Filtersを参照してください。 このタグを使うには、 GENERATE_QHP をYESにします。
QHP_CUST_FILTER_ATTRS
QHP_CUST_FILTER_ATTRIBUTESタグでは、追加するカスタムフィルタの属性リストを指定します。詳しくは、Qt Help Project / Custom Filtersを参照してください。 このタグを使うには、 GENERATE_QHP をYESにします。
QHP_SECT_FILTER_ATTRS
The QHP_SECT_FILTER_ATTRSタグでは、プロジェクトのフィルターセクションがマッチする属性リストを指定します。詳しくは、Qt Help Project / Filter Attributesを参照してください。 このタグを使うには、 GENERATE_QHP をYESにします。
QHG_LOCATION
GENERATE_QHP タグがYESの場合、QHG_LOCATION タグを使って、Qtのqhelpgeneratorの位置を指定します。空白でなければ、Doxygenは、生成された<tt>.qhpファイルに対し、指定されたqhelpgeneratorを実行しようとします。 このタグを使うには、 GENERATE_QHP をYESにします。
GENERATE_ECLIPSEHELP
GENERATE_ECLIPSEHELP
タグが YES
であれば、インデックスファイルが追加生成されて、対応するHTMLファイルとともに、Eclipse
ヘルプ・プラグインを形成します。
このプラグインをインストールして、Eclipse
のヘルプメニューに出すには、HTMLファイルとXMLファイルを格納しているディレクトリの中身を、Eclipseのプラグイン・ディレクトリにコピーする必要があります。プラグイン・ディレクトリ内でのディレクトリ名は、ECLIPSE_DOC_ID と同じでなければなりません。
コピーの後、ヘルプが出現する前に、Eclipse
を再起動してください。 デフォルト値: NO
.
このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
ECLIPSE_DOC_ID
このタグでは、Eclipse
ヘルプ・プラグインに対する唯一のIDを指定します。プラグインをインストールするとき、HTMLファイルとXMLファイルを含むディレクトリ名にも、この名前が必要です。各ドキュメントセットに特有のIDが必要です。 デフォルト値: org.doxygen.Project
このタグを使うには、 GENERATE_ECLIPSEHELP をYESにします。
DISABLE_INDEX
生成されるHTMLページのレイアウトを完全に制御するには、インデックスを無効にし、自分のものと置き換える必要があります。DISABLE_INDEX
タグを使えば、各ページのトップの圧縮されたインデックスをオン・オフできます。NO(デフォルト)の値はインデックスを有効にし、YES
は無効にします。タブはナビゲーションツリーと同じ情報を有するため、GENERATE_TREEVIEW を YES
にしてあるのであれば、このオプションを NO
にセットできます。 デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
GENERATE_TREEVIEW
GENERATE_TREEVIEW タグを使って、情報を階層化して見せるために、木のようなインデックス構造を生成させるかどうか指定できます。タグの値がYESであれば、サイドパネルが生成され、木のようなインデックス構造(HTMLヘルプ用に生成されるのとちょうど同じ)を生成します。これを機能させるには、JavaScript, DHTML, CSS, フレームをサポートするブラウザ(つまり最新のブラウザ)が必要です。WindowsユーザーはHTMLヘルプ機能に恵まれているでしょう。
カスタムのスタイルシート(参照 HTML_STYLESHEET)を使えば、インデックスの見栄えを 出力の調整 によって調整できます。例として、doxygenが生成するデフォルトのスタイルシートでは、project name でなく木のルートにイメージを置く方法を提示しています。
基本的に、木はタブインデックスと同じ情報を持っているので、このオプションを有効にする際、DISABLE_INDEXをYESにしようと考えるでしょう。
デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
ENUM_VALUES_PER_LINE
このタグを使えば、doxygenがHTMLドキュメントで一行にまとめるenumの数をセットできます。
値が0であれば、enum値はオーバービューセクションには現れません。 最小値: 0
, 最大値: 20
, デフォルト値: 4
このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
TREEVIEW_WIDTH
ツリービューが有効(GENERATE_TREEVIEWを参照)であれば、このタグを使って、木を見せるフレームの初期の幅(ピクセル)を指定できます。 最小値: 0
, 最大値: 1500
, デフォルト値: 250
このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
EXT_LINKS_IN_WINDOW
EXT_LINKS_IN_WINDOW
オプションが YES
であれば、doxygenは、タグファイルを通じてインポートされる外部シンボルへのリンクを、別のウィンドウにオープンします。 デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
FORMULA_FONTSIZE
このタグを使えば、HTMLドキュメントにイメージとしてインクルードする 式のフォントサイズを変えられます。デフォルトは10です。doxygenを正常に起動した後でフォントサイズを変更した場合、HTML出力ディレクトリからform_*.png
イメージを手動で取り除く必要があります。イメージを再生成させるためです。 最小値: 8
, 最大値: 50
, デフォルト値: 10
このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
FORMULA_TRANSPARENT
FORMULA_TRANPARENT
タグを使えば、式に対して生成されるイメージが透明のPNGかどうかを決められます。IE6.0では透明のPNGはサポートされていませんが、多くの最新ブラウザではサポートされています。このオプションを変える際には、HTML出力からform_*.png
ファイルをすべて削除してください。そうでないと効果が現れません。 デフォルト値: YES
. このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
USE_MATHJAX
USE_MATHJAX
オプションを使えば、MathJax(http://www.mathjax.orgを参照)を使って 式をレンダリングできます。これは、事前にレンダリングしたビットマップを使わずに、クライアントサイドでJavascriptを使います。 をインストールしていないとか、HTML出力で式を綺麗にしたいときに、このオプションを使います。このオプションが有効な場合、MathJaxを個別にインストールし、MATHJAX_RELPATH オプションを使って、MatchJaxへのパスを追加する必要があります。 デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
MATHJAX_FORMAT
このオプションを使えば、MathJaxが有効なとき、デフォルトの出力フォーマットをMatchJax出力に使うよう設定できます。詳しくは、MathJaxをご覧ください。 指定できる値: HTML-CSS
(速度が遅いですが、互換性に優れています), NativeMML
(i.e. MathML), SVG
デフォルト値: HTML-CSS
MATHJAX_RELPATH
MathJaxが有効な場合、HTML出力ディレクトリに対する相対的な場所を、MATHJAX_RELPATH
オプションを使って指定する必要があります。出力先のディレクトリには、MathJax.js
スクリプトが必要です。例えば、matchjax
ディレクトリがHTML出力ディレクトリと同じレベルにあれば、MATHJAX_RELPATH
は ../mathjax
となります。デフォルトの値は、MathJax Content Delivery Network を指しているので、MathJaxをインストールしないで結果を見ることができます。しかし、まずは、http://www.mathjax.org からMathJaxのローカルコピーをインストールしてください。 デフォルト値: http://cdn.mathjax.org/mathjax/latest
このタグを使うには、 USE_MATHJAX をYESにします。
MATHJAX_EXTENSIONS
MATHJAX_EXTENSIONSタグを使えば、MathJaxレンダリング中に有効にしたいMathJax拡張子の名前を一つ以上指定できます。例えば、
MATHJAX_EXTENSIONS = TeX/AMSmath TeX/AMSsymbols
このタグを使うには、 USE_MATHJAX をYESにします。
MATHJAX_CODEFILE
MathJaxコードの先頭に使うために書いたjavascriptコードのファイルを指定します。 詳しくは、MathJaxのページをご覧ください。 MathJaxの"Math Settings" メニューの要素"Math Renderer"を無効にする例を示します。
MATHJAX_CODEFILE = disableRenderer.js
disableRenderer.js
というファイルを指定して、
MathJax.Hub.Config({
menuSettings: {
showRenderer: false,
}
});
と書く。
このタグを使うには、 USE_MATHJAX をYESにします。
SEARCHENGINE
SEARCHENGINE
タグを有効にすると、HTML 出力に検索ボックスが生成されます。検索エンジンにはjavascriptとDHTMLを使用しているので、大抵のブラウザで動くはずです。 HTMLヘルプ (GENERATE_HTMLHELP)、Qtヘルプ (GENERATE_QHP)、ドキュメントセット (GENERATE_DOCSET) を使う際には注意してください。これらには、すでに検索機能があるので、このタグは無効にしてください。 大規模プロジェクトの場合、javascript 検索エンジンでは遅いかもしれませんので、その場合は SERVER_BASED_SEARCH の方が良いかもしれません。
キーボードを使って検索することが可能です。検索ボックスに移動するには <アクセスキー> + S
(<アクセスキー>
は、OSやブラウザによって違いますが、<CTRL>
か<ALT>
/<option>
、あるいは両方の場合が多いです。) を使います。 検索ボックス内では、<カーソル下向きキー>
で検索結果ウィンドウに飛びます。結果内は<カーソルキー>
で移動します。 項目を選択するには<Enter>
を、検索をキャンセルするには<escape>
キーを使います。 カーソルが検索ボックス内にあるときに、<Shift>+<カーソル下向きキー>
で、フィルター・オプションを選択できます。ここでも、フィルタを選択するには<カーソルキー>
を、オプションを有効にするには<Enter>
を、無効にするには<escape>
キーを使います。 デフォルト値: YES
このタグを使うには、 GENERATE_HTML をYESにします。
SERVER_BASED_SEARCH
SERVER_BASED_SEARCH タグが有効であれば、検索エンジンは、Javascriptを使ったウェブクライアントではなく、ウェブサーバーを使って実装されます。
ウェブサーバーベースの検索には、2つの方法があり、それはEXTERNAL_SEARCHの設定に依存します。このオプションが無効なら、doxygenは検索用PHPスクリプトとスクリプトが使うインデックスファイルを生成します。このオプションが有効なら、インデックスと検索は、外部ツールによって行うことになります。詳細は、extsearch を参照してください。 デフォルト値: NO
このタグを使うには、 SEARCHENGINE をYESにします。
EXTERNAL_SEARCH
EXTERNAL_SEARCH
が有効であれば、doxygen はPHPスクリプトを検索用に生成しません。かわりに、検索結果は、XMLファイルに書き込まれます。XMLファイルは、外部インデックサによって処理する必要があります。doxygen は、SEARCHENGINE_URL が指す外部検索エンジンを起動して、検索結果を取得します。
Doxygenには、インデックサ(doxyindexer
)と検索エンジン(doxysearch.cgi
)を備えています。これらは、オープンソース検索エンジンライブラリXapianを基に作成しています。
詳細は、extsearch を参照してください。 デフォルト値: NO
このタグを使うには、 SEARCHENGINE をYESにします。
SEARCHENGINE_URL
SEARCHENGINE_URL
は、ウェブサーバーがホストする検索エンジンを指します。EXTERNAL_SEARCH が有効であれば、エンジンは検索結果を返します。
Doxygenには、インデックサ(doxyindexer
)と検索エンジン(doxysearch.cgi
)を備えています。これらは、オープンソース検索エンジンライブラリXapianを基に作成しています。
詳細は、extsearch を参照してください。 このタグを使うには、 SEARCHENGINE をYESにします。
SEARCHDATA_FILE
SERVER_BASED_SEARCH 及び EXTERNAL_SEARCH が有効であれば、インデックスされていない検索データは、ファイルに書き込まれ、外部ツールによってインデックスします。SEARCHDATA_FILE
タグを使ってこのファイルの名前を指定できます。デフォルトはsearchdata.xmlです。 このタグを使うには、 SEARCHENGINE をYESにします。
EXTERNAL_SEARCH_ID
SERVER_BASED_SEARCH
及び EXTERNAL_SEARCH
が有効であれば、EXTERNAL_SEARCH_ID
タグはプロジェクトの識別子として使うことができます。これは、EXTRA_SEARCH_MAPPINGS との組み合わせで使えば、複数のプロジェクトを検索してその結果を正しいプロジェクトにリダイレクトするために使えて、有用です。 このタグを使うには、 SEARCHENGINE をYESにします。
EXTRA_SEARCH_MAPPINGS
EXTRA_SEARCH_MAPPINGS
タグを使えば、この設定ファイルによって定義されたプロジェクトでなく、doxygenプロジェクトの検索を可能にできます。しかしこれは、外部の同じ検索インデックスにすべて追加されます。EXTERNAL_SEARCH_ID を使って、ユニークなIDを各プロジェクトに設定する必要があります。検索マッピングは、ドキュメントがある相対的な場所にそのIDをマップします。
フォーマットを示します。
EXTRA_SEARCH_MAPPINGS = tagname1=loc1 tagname2=loc2 ...
このタグを使うには、 SEARCHENGINE をYESにします。
CLASS_DIAGRAMS
CLASS_DIAGRAMS
タグが YES
であれば、クラス図を基底クラスやスーパークラスつきで (HTML と 形式で) 生成します。NO
であれば、クラス図は生成されません。 HAVE_DOTオプションが無効でも、このオプションは働きますが、dot
はよりパワフルな図を提供してくれるので、インストールして使うことをお勧めします。 デフォルト値: YES
.
MSCGEN_PATH
\mscコマンドを使えば、メッセージシーケンス図をdoxygenのコメント内で定義できます。このコマンドがあると、doxygenは msgenツール)を実行して図を作成し、ドキュメントに挿入します。 MSCGEN_PATH
タグでは、mscgenツールのディレクトリを指定できます。空の場合は、デフォルトのサーチパスにあるものと想定します。
HIDE_UNDOC_RELATIONS
このタグが YESであれば、ターゲットにドキュメントがない、あるいはクラスでない場合に、継承とコラボレーションの図では、継承と使用の関係を隠します。
デフォルト値: YES
.
HAVE_DOT
HAVE_DOT
タグが YES
であれば、コマンドパスから dot ツールを起動できると想定します。 このツールは、AT&T および Lucent Bell 研のグラフ可視化ツールキットである、Graphviz の一部です。このセクションで説明される他のオプションは、このオプションが NO
に設定された場合は無効となります。 デフォルト値: NO
DOT_NUM_THREADS
DOT_NUM_THREADS
では、Doxygenが平行実行できる dot
呼び出しの数を指定します。 これがデフォルト 0
だと、Doxygen は、システムのプロセッサ数をベースにします。 CPU負荷と処理速度とのバランスを制御したい場合、0より大きく明示できます。
最小値: 0
, 最大値: 32
, デフォルト値: 0
このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DOT_FONTNAME
doxygenが生成するdotファイルに違った形のフォントが必要な場合には、そのフォント名をDOT_FONTNAMEで指定できます。
指定したフォントのディレクトリをdotに知らせなければなりません。それには標準のディレクトリに置くか、DOTFONTPATH環境変数で設定するか、
cfg_dot_fontpath "DOT_FONTPATH"を指定します。 デフォルト値: Helvetica
このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DOT_FONTSIZE
DOT_FONTSIZEタグでは、dotグラフのフォントサイズ
(ポイント単位)を指定できます。 最小値: 4
, 最大値: 24
, デフォルト値: 10</code このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DOT_FONTPATH
デフォルトではDoxygenがDOT_FONTNAMEに指定されたデフォルトフォントを使うよう、dotに教えます。
cfg_dot_fontname "DOT_FONTNAME"を使って別のフォントを指定し、このタグでそのパスを指定すれば、dotはそれを使用します。
このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
CLASS_GRAPH
CLASS_GRAPH
タグ と HAVE_DOT
タグが YES
であれば、ドキュメント付けされた各クラスに対して、直接または間接的な継承関係を示すグラフを生成します。 このタグを YES
にすると、CLASS_DIAGRAMS タグは、強制的に NO
になります。 このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
COLLABORATION_GRAPH
COLLABORATION_GRAPH
タグと HAVE_DOT
タグが YES
であれば、ドキュメント付けされた各クラスに対して、ドキュメント付けされた他のクラスとの、直接または間接的な実装依存 (継承、所有、クラス参照変数) を示すグラフを生成します。 デフォルト値: YES
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
GROUP_GRAPHS
GROUP_GRAPHS
が YES
であれば、グループ図を生成してグループの直接依存関係を表示します。デフォルト値: YES
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
UML_LOOK
UML_LOOK
タグが YES
であれば、継承・コラボレーション図を、OMG の Unified Modeling Language とよく似たスタイルで生成します。 デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
UML_LIMIT_NUM_FIELDS
UML_LOOK タグが有効であれば、項目やメソッドはクラスノード内に現れます。項目やメソッドが多く、ノードが多ければ、グラフが大きくなりすぎるかもしれません。UML_LIMIT_NUM_FIELDS
閾値は、それぞれのタイプのアイテムの数を制限して、サイズを扱いやすくします。0は、制限なしを意味します。制限が強制される前に、閾値を50超えてよいことになっています。ですので、閾値を10にすると、最大15項目まで出現します。しかし15を超えると、項目の全体数は10に制限されます。 最小値: 0
, 最大値: 100
, デフォルト値: 10
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
TEMPLATE_RELATIONS
TEMPLATE_RELATIONS
と HAVE_DOT
タグが YES
であれば、テンプレートとそのインスタンスの間の関係を表示します。 デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
INCLUDE_GRAPH
INCLUDE_GRAPH
, ENABLE_PREPROCESSING、SEARCH_INCLUDESが YES
であれば、ドキュメント付けされた各ファイルに対して、ドキュメント付けされた他のファイルとの、直接または間接的なインクルード依存を示すグラフを生成します。 デフォルト値: YES
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
INCLUDED_BY_GRAPH
INCLUDED_BY_GRAPH
, ENABLE_PREPROCESSING、SEARCH_INCLUDES が YES
であれば、ドキュメント付けされた各ヘッダーファイルに対して、このファイルを直接または間接的にインクルードしている、ドキュメント付けされたファイルを示すグラフを生成します。 デフォルト値: YES
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
CALL_GRAPH
CALL_GRAPH
タグが YES であれば、グローバル関数やクラスメソッドのすべてについて、呼び出し依存関係図を生成します。
このオプションを YES にすることで、実行時間が大変長くなることに注意してください。ですから、大抵の場合は \callgraph コマンドだけで、図にする関数を選択することが望ましいです。 デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
CALLER_GRAPH
CALLER_GRAPH
タグが YES
であれば、グローバル関数やクラスメソッドのすべてについて、呼び出し元依存関係図を生成します。
このオプションを YES
にすることで、実行時間が大変長くなることに注意してください。 ですから、大抵の場合は \callergraph コマンドだけで、図にする関数を選択することが望ましいです。 デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
GRAPHICAL_HIERARCHY
GRAPHICAL_HIERARCHY
タグが YES
であれば、テキスト形式の代わりに、グラフ化された全クラス階層図を生成します。 デフォルト値: YES
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DIRECTORY_GRAPH
DIRECTORY_GRAPH
タグが YES
であれば、ディレクトリがどのディレクトリに依存しているかを図で示してくれます。 依存関係は、ディレクトリ中のファイル間の #include
関係で決まります。 デフォルト値: YES
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DOT_IMAGE_FORMAT
DOT_IMAGE_FORMAT
タグでは、dot
が生成するイメージのフォーマットを設定するのに使います。 - 覚え書き
svg
を指定するには、HTML_FILE_EXTENSIONをxhtmlに指定する必要があります。IE
9以上(他のブラウザでは不要です)では、SVGファイルを見えるようにするためです。 指定可能な値: png
, jpg
, gif
, svg
. デフォルト値: png
このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
INTERACTIVE_SVG
DOT_IMAGE_FORMATをsvgにする場合、このオプションをYESにすれば、ズーミングやパンニングができるインタラクティブなSVGイメージを生成できます。
ただし、IEでない最新のブラウザが必要です。動作確認できているのは、Firefox, Chrome, Safari, Opera です。 - 覚え書き
- IE 9以上では、HTML_FILE_EXTENSION を
xhtml
に設定する必要があります。SVGファイルを見えるようにするためです。9未満のIEにはSVGサポートがありません。 デフォルト値: NO
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DOT_PATH
このタグでは、dot
ツールのパスを指定できます。 ブランクであれば、dot
ツールはコマンドパスにあるものと想定します。 このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DOTFILE_DIRS
このタグでは、ドキュメントに含まれる dot
ファイルを格納する、1つ以上のディレクトリを指定できます (\dotfile コマンドを参照)。 このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
MSCFILE_DIRS
このタグでは、ドキュメントに含まれるmscファイルのディレクトリを指定できます(\mscfileコマンドを参照)。
DOT_GRAPH_MAX_NODES
DOT_GRAPH_MAX_NODESタグでは、グラフに表示されるノードの最大数を設定できます。グラフ内のノード数がこの値を越えるとグラフは切り詰められ、ノードは赤いボックスとなります。グラフのルートノードの直接の子ノードがこのタグの値よりすでに多い場合、グラフは表示されません。グラフのサイズは
MAX_DOT_GRAPH_DEPTHによってもさらに制限することができます。 このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
MAX_DOT_GRAPH_DEPTH
MAX_DOT_GRAPH_DEPTHタグでは、dotが生成するグラフの最大深度を設定できます。深度3は、ルートからパスをたどり多くても3エッジを介して到達できるノードだけが表示されることを示します。ルートノードから離れたノードは省略されます。このオプションを1か2に設定すれば、大規模なコードベースに必要な計算時間を大きく減らすことができます。グラフのサイズは
cfg_dot_graph_max_nodes "DOT_GRAPH_MAX_NODES"によってもさらに制限することができます。深度0は、深度の制限がない(デフォルト)ことを意味します。 最小値: 0
, 最大値: 10000
, デフォルト値: 50
. このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DOT_TRANSPARENT
DOT_TRANSPARENT
が YES
であれば、背景が透明のイメージが生成されます。 Windows上ではDotはこのタグをサポートしないようなので、デフォルトは無効です。
注意: プラットフォームによっては、このオプションを YES
にすると図のエッジに エイリアス処理の悪いラベルが現れることがあります(これがあると読みにくくなります) デフォルト値: NO
このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
DOT_MULTI_TARGETS
DOT_MULTI_TARGETS
タグが YES
であれば、dot
は一回の実行(つまりコマンドラインで複数の -o , -T オプションを使って)で複数の出力ファイルを生成できます 。 これによって dot
はより早くなりますが、1.8.10以上のバージョンの dot でしかサポートしていないので、この機能はデフォルトで NO
になっています。 デフォルト値: NO
このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。
GENERATE_LEGEND
GENERATE_LEGEND
タグが YESであれば、dot
の生成するグラフで使用されている様々なボックスや矢印の意味を説明する、凡例のページを生成します。
DOT_CLEANUP
DOT_CLEANUP
タグが YES
であれば、様々な図を生成するのに使う、dot の中間ファイルを削除します。 デフォルト値: YES
このタグを使うには、 HAVE_DOT をYESにします。